米韓 定例の合同軍事演習 終了 演習後も北朝鮮への警戒続ける

朝鮮半島有事を想定して先週から実施されていたアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が終了しました。米韓両軍は最終日も戦車などの射撃訓練で連携を確認し、演習後も北朝鮮への警戒を続けています。

韓国で3月4日に始まった定例の米韓合同軍事演習「フリーダム・シールド=自由の盾」は14日が最終日で、韓国北部の演習場では戦車などによる射撃訓練が公開されました。

訓練では隊列を組んだ戦車が目標の斜面に次々と射撃し、米韓両軍が連携を確認していました。

韓国軍によりますと、演習では去年春のおよそ2倍となる48の野外機動訓練が実施されたということです。

韓国の通信社、連合ニュースによりますと、今回の演習では北朝鮮が核攻撃をする前の段階までの状況が想定されたということです。

そのうえで、ことし8月に予定されている定例の米韓合同軍事演習から、北朝鮮の核使用を想定した訓練が初めて実施されるとしています。

北朝鮮は演習の期間中、ミサイルを発射しませんでしたが、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が軍の訓練を相次いで視察していて、米韓両軍は演習後も北朝鮮への警戒を続けています。