県立高校で卒業式 5年ぶり通常通り保護者ら参列し門出を祝う

県内では1日、多くの高校で卒業式が行われました。
コロナ禍を経て5年ぶりに通常通りの式となり、生徒たちが新たな門出を迎えました。

1日は県内の49の県立高校で卒業式が行われ、このうち大津市の県立大津高校では、およそ300人が卒業式に臨みました。
大津高校では2020年の卒業式以来、在校生や来賓の出席を取りやめたり、全員にマスクの着用を求めるなどしていましたが、ことしは5年ぶりに通常通りの式となり、保護者や2年生も参列しました。
式では小田隆司校長が各クラスの代表に卒業証書を手渡したあと、「高校生活はコロナ禍で始まり、さまざまな場面で不自由さがあったと思います。その中でも仲間と試行錯誤しながら頑張って大きく成長しました」と祝いのことばを述べました。
そして卒業生代表の清水怜さんが「高校生活は、友人の顔がマスクで半分以上分からず、昼食は前を向いて黙食、学校行事の多くが中止や延期になり、もどかしい気持ちでいっぱいだった。そんな中でも試行錯誤して思い出をつくり、コロナ禍が明けて取り戻した日常のすべてが何にも代えられない大切な思い出になった」とあいさつしました。
式のあと生徒たちは各教室に戻り、担任の教員から1人ずつ卒業証書を受け取っていました。
男子生徒は「式の途中で高校生活の思い出を振り返ってグッときた。大学でも勉強をしっかりやりつつ楽しみたい」と話していました。