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海上自衛隊の潜水艦乗組員に、初の女性乗組員が誕生した。海自呉基地(広島県呉市)で訓練を積んでいた5人の自衛官で、29日、潜水艦乗りの証しとなる
陸海空の各自衛隊では、男女雇用機会均等法の施行などに伴い、1990年代以降、女性の受け入れ職種を拡大。潜水艦は狭い密閉空間での任務となり、女性の配置は見送られてきたが、防衛省は2018年12月、配置制限を撤廃した。訓練施設や潜水艦の女性用スペースの整備を進めていた。
初の女性乗組員となった5人は20~40歳代で、今年2月、全国で唯一、潜水艦乗組員を養成する「潜水艦教育訓練隊」(呉市)に入校し、練習潜水艦「みちしお」で訓練してきた。
この日、同基地の桟橋で行われた授与式では、みちしお艦長の阿部純一2等海佐が5人らを前に、「今日がゴールではなく、潜水艦乗組員としての1日目であることを忘れず努力してほしい」と訓示し、それぞれの制服に徽章を付けた。
5人を代表して取材に応じた田口
潜水艦教育訓練隊では1月にも、全国初の潜水艦の女性指揮官を目指し、女性幹部自衛官1人が入校し、訓練を積んでいる。