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熊本市役所本庁舎の建て替えについて、市は13日、概算事業費が115億円増の470億円となる試算を公表した。物価高騰や庁舎面積の増加などを反映し、大幅に膨らんだ。建設候補地については、除外するとしていた白川公園を含め、4か所で検討を進める方針を明らかにした。
市議会の庁舎整備に関する特別委員会で報告した。事業費は建設・設計費、解体費の合計。職員数の増加や災害対応機能の強化のため、新庁舎の面積を現在の約1・3倍の6万平方メートルと想定。物価高騰もあり、2019年の基本構想の355億円から3割増加した。
用地費や仮設庁舎費、駐車場整備費は含まれず、さらに膨らむ可能性がある。
候補地は〈1〉現庁舎や市役所駐車場がある現在地〈2〉民間企業のビルが建つ城東エリア〈3〉空きビルのNTT桜町〈4〉白川公園を挙げ、利点や課題を説明した。花畑町別館跡地は中央区役所の候補地の一つとした。
白川公園は、昨年12月の委員会で災害時の緊急避難場所になっているとして候補地から外したが、「除外すべきでない」との意見を受けて復活させた。
委員からは「計画が大きく変わっており、市民に説明が必要」「庁舎面積や事業費を減らす工夫をしてほしい」などの意見が出た。
市は市民説明会などを行った上で来年度中の建設地決定を目指す。