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【ニューヨーク=小林泰裕】米電気自動車(EV)大手テスラは13日までに、自動運転支援システムに問題があるとして、約200万台のリコールを米当局に届け出た。米メディアによれば、これは米国で販売されたテスラ車のほぼ全てに相当する規模という。
問題となっているのは、走行中に設定された速度や車間距離を維持する「オートステア」と呼ばれるシステム。当局の公表資料では「特定の状況下で事故のリスクが高まる危険性がある」としている。スポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」やセダン「モデル3」などが対象で、テスラは無料でシステムの更新に応じるとしている。
米高速道路交通安全局(NHTSA)は2021年8月、テスラのオートステアに関係するとみられる事故が相次いでいるとして安全性調査に着手。その結果、問題が明らかとなり、テスラがリコールの実施を判断したという。大規模なリコールにより、業績への大きな打撃となる可能性がある。