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野原八幡宮風流(熊本県荒尾市)の映像
五ヶ瀬の荒踊(宮崎県五ヶ瀬町)の映像
全国から踊り手が集う
風流踊は衣装や道具に趣向を凝らし、歌や笛などの
無形文化遺産の登録には、国内で保護体制が取られていることが必要となる。各地で盆踊りなどは広く行われているが、中でも、今回は国の重要無形民俗文化財に指定され、地元で保存会などが活動している41件に絞られた。このうち、チャッキラコ(神奈川県三浦市)は、2009年にユネスコの無形文化遺産に登録済みで、政府はこれに新たに40件の踊りを追加。華やかで人目をひく「風流」の精神を体現した「風流踊」とグループ化して提案した。
いずれも江戸時代以前に由来を持つ踊りが多く、各地で厄払いや死者供養、豊作などを祈る行事として発展してきた。過疎化や少子化など時代に応じて変化しながら、現在まで伝承されている。今回の提案では、特に災害が多い日本で、被災地域の復興の精神的基盤となるなど、文化的・社会的な意義を強調している。
日本の無形文化遺産はそのほかに能楽や歌舞伎、和食、和紙などがあり、チャッキラコを含め、現在22件が登録されている。
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無形文化遺産
=建築物など有形の文化財や自然の地形などを守る「世界遺産」に対し、無形の芸能や儀式、社会的慣習などを保護対象とする制度。2003年のユネスコ総会で保護条約が採択され、現在、世界で530件が登録されている。「風流踊」が登録されれば国内では20年の「伝統建築