「傷だらけのローラ」や「YOUNG MAN」などのヒット曲で知られる歌手の西城秀樹(本名木本龍雄=きもと・たつお)さんが16日、急性心不全のため横浜市内の病院で死去したことが17日、分かった。63歳だった。

 西城さんは広島市出身で、1972年に「恋する季節」でデビュー。「情熱の嵐」がヒットして人気に火が付き、郷ひろみ、野口五郎とともに「新御三家」と呼ばれてブームとなった。

 48歳だった2003年6月、ライブのため訪れていた韓国で脳梗塞を発症。リハビリを経てステージ復帰を果たしたが、11年に再発して入院し、再び病と闘う日々が続いた。

 西城さんが亡くなったのは16日の午後11時53分で、関係者によれば先月25日、自宅で過ごしていたところに「急に倒れた」。そのまま横浜市内の病院に救急搬送され入院をしていた。「結局、意識は戻らず」亡くなってしまったという。

 2度の脳梗塞で倒れてから、万全の体調というわけではなかったが、近年はコンサートなど精力的にこなしていた。「誕生日(4月13日)の次の日もコンサートを行ってましたし、倒れる前も体調は悪くなかったのですが」(前出の関係者)と語った。

 通夜は25日午後6時、葬儀・告別式は26日午前11時から、いずれも青山葬儀所で営まれる。喪主は妻木本美紀(きもと・みき)さん。