チャートで見る自民総裁選3候補のスタンス

2020年9月8日 22時24分
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉すがよしひで官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)が立候補を届け出た。3氏は党本部で演説会と共同記者会見に臨み、論戦が始まった。安倍政権が進めた政策や政治姿勢を継承するかどうかが最大の争点となる。(清水俊介)

◆告示され演説会 衆院解散時期は皆「コロナ最優先」

 石破氏は東京一極集中の是正を優先課題に掲げ、社会経済構造の変革を主張。「政府の説明に納得してもらえる日本をつくる」と政治の信頼回復に取り組む姿勢も強調した。
 菅氏は行政のデジタル化を推進するための「デジタル庁」新設を表明。少子化対策として「不妊治療への保険適用を実現する」ことも明言した。
 岸田氏は新型コロナウイルスの感染拡大を巡り「コロナによって深刻化した格差にどう向き合うか、しっかり訴えていく」と強調した。首相のリーダーシップのあり方については「強力な権限は丁寧に、謙虚に使っていく姿勢が大事だ」と述べた。
 衆院を解散する時期の判断について、菅氏は「コロナの感染状況は最優先するべきだ。国民は安心できる日常を一日も早く取り戻してほしいと思っている」と指摘。岸田氏は「コロナ対策でやるべきことを早急にやることが第一」、石破氏は「コロナ禍にあって(解散する)状況とは全く思っていない」と述べた。
 総裁選は国会議員票394と、47都道府県連に3票ずつの地方票141の計535票が14日に開票され、新総裁が選出される。

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