山下智久 初の海外主演作 Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」 「ワイン通し 人間を見詰める作品」

2023年9月16日 08時14分

「役作りで過酷なダイエットをした」と語る山下智久=東京都渋谷区で

 空前のワインブームを引き起こした人気漫画「神の雫」が国際ドラマになった。Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」(配信中、全8話)。原作の主人公・神崎雫はフランス人女性に置き換わり、彼女とワインを巡り対決する気鋭のワイン評論家を山下智久(38)が演じる。「ワインを通して人間を見詰める作品になっていると思う」と語る。 (石原真樹)
 著名なワイン評論家が残した遺産を巡り、彼の子どもと、彼に師事した弟子がワインのブラインド・テイスティングなどで対決、という原作の構図は残しつつ、国際色豊かに大胆に翻案された今作。物語の鍵となるワイン評論家はフランス人に変更され、山下演じる遠峯一青は彼の娘カミーユと競う。
 一青は原作で少し高慢なキャラクターだったが、ドラマでは感情を表に出さない、どこか寂しげな人物として描かれる。「複雑な人間。お金があって、全部持っているけれど、愛だけが足りなかった。一番大切な要素なのに」と山下は語る。「ぼくもどちらかというと社交的じゃないタイプ。人に心を閉ざしてしまった時期もある」と自身に重なる部分を探りながら演じたと振り返る。

「神の雫/Drops of God」より ©Hulu Japan

 そんな一青がワイン対決を通じて自分自身や家族と向き合い、変わっていく。そこが見どころだ。「ワインも、よい湿度と環境で保存してあげると味が変わる。人は変われるということも、このドラマのテーマだと思う」
 役作りのためワインについて勉強し「めちゃくちゃ飲んだ」と明かす。「1本1本性格が違う。生産者の思いや、乾燥していた年なのか雨がたくさん降ったのか、そういったことを含めて『時間を飲む』もの」。ワインのことが好きになったという。
 海外作品での初主演。「ものづくりへの思いは万国共通」と感じる一方、土日はきっちり休むなど、厳しいスケジュール管理に違いも実感した。「スタッフも含め、整える時間があれば集中力が上がり、いろいろなアイデアも出やすくなる。日本でも改善していけたらいいと思う」

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