スタジオアート学科
ルイス&クラークカレッジ(米国オレゴン州)
1年目は、とにかく何にでも「YES」と言い続けましょう。どんなチャンスにも挑戦する。どんなクラブにも入部してみる。最初の週に開かれるパーティーはすべて出席。新入生合宿旅行がある学校なら、それにも参加。学校の図書館、ジム、保健センター、乗り物、デジタル資料、先生方など、学校で利用できるものは何でも(特に先生方を!)活用しましょう。
自由な時間がたっぷりあるということを知り、それに備えておきたかった。当初は、その時間をどうやって埋めるか、どうやって計画的に使うか考えると気が遠くなった。
1年目に仲良くなる友達は、ずっと長く付き合う友達になるとは限らない。自分自身に変化や進歩が起きるにつれて、仲良く付き合える友達グループも変わる。それを悪く思う必要はありません。
(写真:イザベル。オレゴン州ポートランド近郊のマウントフッド・ナショナルフォレストにて)
経済・社会学科
パリ政治学院(フランス ランス)
自分の幸せを尊重し、それ以外のことは優先度を考えて対応しましょう。何もしない時間も有意義な時間です。脳についての研究によれば、睡眠中のネズミの脳内では、昼間に学んだことを処理する精神的プロセスが平常時の6~7倍ものスピードで進んでいるそうです。睡眠は大切な行為であり、すごい力があるのです。
また、興味がある分野以外のことについて読んだり、観たり、学んだりしましょう。予想外の形で知識がつながることを発見する楽しみが得られます。
意志の力は限りある資源です。重要なことに振り向けるエネルギーを温存しておくために、退屈な作業は決まったルーチンでこなすようにするといいでしょう。
(写真:ミコ。出身国フィンランドの森林にて)
心理学修士課程
フリードリヒ・シラー大学イェーナ(ドイツ)
学校の成績評価に縛られないで! 良い評価をもらえば達成感が得られるけれど、そんな評価で人間の価値を測ることはできません。あなたは、成績証明書のグレード評価に表れない価値をたくさん持っているのだから…。
また、自分にとって価値があることに取り組み、自分自身のニーズを尊重しましょう。やり方を他の学生に合わせすぎるのは良くありません。学問の世界で成功を収めるためにいちばん大切なのは、自分の必要性に合った方針で取り組むことです。
ストレスとの上手な付き合い方を見つけることの大事さを知っていたらよかった。大学での勉強はストレスになる場合もあるから、学生たちはそれぞれの方法でストレスに対処しています。じっくり考えて、自分なりのストレス対処法を編み出しましょう。そのノウハウは在学中だけでなく仕事に就いてからも役立ちます。
(写真:テレーザ。コペンハーゲンの庭園にて)
欧州研究科
アムステルダム大学(オランダ)
すぐに友達ができなくても気にしない! 本当にすばらしい友情は時間をかけて育まれるもの。大学生活を送る間には膨大な数の人々と出会うから、チャンスはたくさんあります。
また、海外留学するのなら、(可能であれば)留学先の国やその近隣の国々でなるべく多く旅に出かけ、いろいろなことを見て回りましょう。バス、カープール、鉄道、そしてサイクリングなど、安上がりでサステナブルな移動手段はたくさんあります。せっかく海外留学という貴重な経験をするのだから、どんどん見聞を広めましょう。
学校がある街の中で、いろいろな店や施設に行ってみてください。よく知っている場所に安住してばかりいないで、迷子になることを恐れず動き回りましょう。きっと新しい何かを発見できます。
(写真:コム。アムステルダムに近い海辺の町ブルーメンダール・アーン・ゼーにて)
地理・環境・サステナビリティ学科
ブリティッシュコロンビア大学(UBC)(カナダ ブリティッシュコロンビア州バンクーバー)
助けや協力を求めることは「弱さ」ではありません。クラスメートと共同で研究課題に取り組んだり、執務時間内に教授の研究室を訪ねたり、いろいろな質問を山ほどしたりすることは、成功を生み出すレシピの一部です。
また、各コースのリーディング課題をこなしきれない場合は、今週はこのコースをパスし、来週は別のコースをパス…、と順番に切り替えていきましょう。そうすれば、どれかのコースを放置したままにしてしまうのを防げます。
1年目には、勉強の成績をあまり重視する必要はありません。それよりも、自力で生活する方法を身につけ、強力な支えになる仕組みを確保し、そして、ちょっとした楽しみを見つけることを考えましょう。
自分にとって興味が持てるコースを受講すると、勉強することがとても楽しくなります。
(写真:ケンジー。UBCに近いポートムーディーの湖でカヤックを漕ぎながら)
国際セールス&マーケティング学科
セールス&マーケティングカレッジ(スウェーデン ヨーテボリ)
人のつながりを築きましょう! 大学生活の始まりは、大勢の人と出会って人脈を広げる絶好のチャンスです。
おおぜいの人とつながると、学生生活がより楽しいものになるだけでなく、私の経験上、有意義な情報のやり取りをする機会や求人情報を知る機会が増えます。社交的な姿勢で臨めば、予想もつかない展開が広がります。
コースの教材は古本で買えばよかったと思う。教材には高いものもあるし、私の場合、古本を買ったりオンラインで入手したりすれば十分に目的が達せられました。そうすることはお金の節約になり、ひいては地球環境のためにもメリットがあります。
(写真:ミオ。ヨーテボリの市立図書館で勉強中の姿)
環境工学科
サンパウロ州立大学(UNESP)(ブラジル サンパウロ州)
挫折しても諦めないで! 知識はいつか必ず役に立つし、新しいスキルをたくさん身につけると強くなれます。
また、在学中には何か人生の目的を探してみてください(既に目的がある人はそれでOK)。目的ができると学びのモチベーションや集中力が高まるからです。人生の目的は年月を経るうちに変わるかもしれないけど(それは普通のことです)、明確なゴールに向かって勉強に取り組むことは自分にメリットがあります。
たくさんの困難が待っていること。それ以上に、自分は困難を乗り越えることができ、いろいろ新しい経験ができるんだということ。といっても、初めて就職したときの自分には、まだ経験の足りない部分が山ほどあったけれど。学校とは、問題解決の仕方を学ぶためのワンステップにすぎません。どんな学科に入ってもそれは同じです。
大学生活は私の人生の中でも最高の時期になるということ。そして、最高の人々に出会い、本当にいろいろなアクティビティを楽しむ時期になるということを知っていたらよかった。
(写真:カミーラ。UNESPで自分がおこなったポスター発表の場にて)