アメフト関大 圧巻のパスオフェンスで関学大撃破 QB須田「来年は絶対、甲子園に行きます」

[ 2023年11月26日 19:31 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   関大16―13関学大 ( 2023年11月26日    万博記念競技場 )

<関学大・関大>第4Q、多彩な攻撃を見せる関大・須田(撮影・北條 貴史)
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 3校抽選で甲子園の夢はついえても、QB須田啓太(3年)は紛れもない勝者だった。悲願のKG超え――。リーグ戦の最後に波乱を演出し、王者に意地を示した司令塔は達成感と、ほんの少しの悔しさを感じていた。

 「これだけのオフェンスは、やればできると思っていた。甲子園は近くなっているけど、やっぱり7つ全部勝たないと行けないのかな、って」

 6点リードを許した後半が背番号8の真骨頂だった。パス、パス、パスで、無敵を誇る関学大守備陣を追いつめる。第3Q4分08秒にスペシャルプレーでTDパス。同9分15秒には、WR吉識立海(2年)へ23ヤードTDパスを通した。27回投げたパスは18回成功。もちろん、横山智明主将(4年)を筆頭に、岡本圭介(3年)、北川皓太(4年)ら難しいボールを何度もキャッチしたWR陣の奮闘も見逃せない。

 「走りながらパスが投げられるようになったのはいいけど、自分が走れる時はもっと走らないと…。そこが来年に向けた課題です」

 須田の視線は、もう新しいステージに向かっていた。インターセプトで自滅した過去2年と違い、関学大戦では前半終了間際のインターセプトから立ち直った。「そこは成長したと思います」。昨年は立命大を撃破し、今年は「打倒・関学大」をなし遂げた。一歩ずつ、それでも確実に、須田は前進している。

 「今年は武器が増えたので、来年はそれを磨いて、絶対甲子園に行きます」。勝って泣き、負けて泣いていた姿はない。須田は全勝で立つ聖地を万博の青空に誓った。

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