日大アメフト部、下部L全勝優勝で「TOP8」復帰 宮川「感謝しかない」

[ 2019年12月2日 05:30 ]

桜美林に勝利し、笑顔の日大・宮川泰介(91)
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 悪質反則問題で揺れた日大アメリカンフットボール部が1日、横浜市の横浜スタジアムで行われた関東大学1部下位リーグ「BIG8」最終戦で桜美林大に48―27で勝ち、7戦全勝優勝で来季の上位リーグ「TOP8」復帰を決めた。反則の当事者だったDL宮川泰介(4年)は、フル出場で勝利に貢献した。また全日本大学選手権の東西代表校決定戦が行われ、早大(関東)が2年連続6度目、関学大(関西2位)が4年連続52度目の甲子園ボウル出場を決めた。

 宮川は試合終了間際に豪快なQBサックも見せるなど、復帰2戦目にして学生最後となった試合を勝利で締めくくった。試合後は喜びを抑えていたが、スタンドから「宮川、よくやった」と声援が送られると重圧から解放されたのか笑顔も。記念撮影では「みんな、ありがとう!」と感謝を口にした。

 世間を騒がせた悪質タックル騒動から約1年半。「感謝の気持ちしかない。自分の未熟さで多くの人に迷惑をかけてしまったが、前を向いてできることをしてきた」と神妙な表情を浮かべた。卒業後も競技を続けるかは未定という。橋詰功監督は「いろいろあった中で、やっと彼の人生がスタートできる。どんな大人になってくれるか、そっと見守っていきたい」と気遣った。

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