OGも歓喜 益子直美さん 母校・共栄学園、甲子園初出場に激烈エール「チャレンジャーとしてアタックを」

[ 2023年7月31日 05:00 ]

共栄学園OGの益子直美さん(事務所提供)
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 東京都葛飾区の共栄学園野球部が30日、第105回全国高校野球選手権東東京大会を制し甲子園初出場を決めたことを受け、地元は歓喜に包まれた。全国屈指の強豪として知られる同校女子バレーボール部出身でスポーツキャスターの益子直美さん(57)は本紙の取材に「チャレンジャーとしてアタックしてほしい」と夢舞台に立つ後輩たちへエールを送った。

 益子さんは母校の快挙に「もう、びっくりです。凄い!」と喜びの声を上げた。1982年に入学した益子さんの在籍時は、同校は女子校で野球部がなかった。「今も学校に野球グラウンドがないと聞いていたので驚きも強いです」と想像以上の快進撃に目を丸くしていた。準決勝に進出したころから、知り合いからの「共栄勝ってるね!」という連絡が増え、応援にも熱を帯びていった。

 28日の準決勝は気合を入れてテレビ観戦していたが「私が見てると負けそうな気がして怖くて…」と試合中盤からテレビを消したという。その後、勝利を知り安堵(あんど)していた。そして30日の決勝戦は、試合時刻が自身が登壇する講演会と重なってしまうも、偶然にもその会場が試合が行われた神宮球場に近接するビルだった。時折トイレの窓から球場をのぞき、友人らからのLINE通知や聞こえてくる歓声にそわそわしていたという。勝利を知った時のことを「やっぱ私が見てなくて良かったと思った」と冗談で振り返るも「本当にうれしかったです」と声を弾ませた。

 益子さんは1984年に春高バレーで2年生エースとして同校を準優勝に導いた。準決勝では当時105連勝中で優勝候補筆頭だった八王子実践相手にセットを先取されるピンチからフルセットに持ち込んで勝利した過去がある。今大会の共栄学園も準決勝、決勝ともに9回でビハインドのピンチから劇的な逆転勝利を演じた。益子さんは野球部の勝ち方と当時の自分たちを重ね「ミラクルですよね。“ピンチに強い共栄”を感じました」と語った。

 全国の舞台を経験した先輩として、甲子園の舞台へ歩みを進めた後輩たちに「ピンチを楽しめるかが大事。ピンチも楽しむことで乗り越えられる。なにより野球をエンジョイしてほしい」とエール。そして「一試合一試合を大切にチャレンジャーとしてアタックしてほしい」と呼びかけていた。


 ◇益子 直美(ますこ・なおみ)1966年(昭41)5月20日生まれ、東京都出身の57歳。中学入学からバレーボールを開始。共栄学園進学後は春高バレー準優勝など高校女子バレーボール界を席巻。「下町のマコちゃん」の愛称で親しまれ、高校3年で日本代表入り。92年に現役引退後はタレントやスポーツキャスターとして活躍。

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