西崎OB会長 斎藤に「心得3カ条」披露

[ 2010年11月28日 06:00 ]

<日本ハムOB懇親会>出席者を前にあいさつする西崎幸広OB会会長

 日本ハムの西崎幸広OB会長(46)が、ドラフト1位の早大・斎藤佑樹投手(22)に向けて「注目ルーキーの心得3カ条」を披露した。27日、都内で行われたOB会懇親会で西崎氏は「話題性があっていいね」と入団確実な斎藤を歓迎した上で、自身の経験を踏まえて切り出した。

 (1)マイペースでやれ 来春名護キャンプは大勢の報道陣やファンが詰めかけることが予想される。西崎氏は斎藤が高校時代から注目され続けていることに「名前優先でプレッシャーに負ける選手が多いけど、彼はしっかりしている。自分のペースでできると思う」と太鼓判を押しながら、これまでのペースを崩さないようアドバイス。

 (2)ライバルはチーム内につくれ 西崎氏は現役時代、西武・渡辺久(現西武監督)、近鉄・阿波野とともに「トレンディーエース」と呼ばれて注目されてきた。だが「相手の投手と戦うわけではない。ライバルはチームの中でつくるもの」と、話題よりもまずチーム内での競争に勝ち残ることに専念するようアドバイス。

 (3)ダルビッシュに聞け チームには球界を代表する右腕、ダルビッシュがいる。野球に取り組む姿勢など、若手投手の手本としてはうってつけの存在だけに「ダルの姿勢を見習ってほしい。どんどん入っていけば、教えてくれるはず」と積極的に弟子入りするようアドバイスした。

 西崎氏は常にファンに囲まれてきた自身の新人時代を振り返り、球団に対しては「専属広報を付けた方がいい」と進言。OB会としても最大限のバックアップを約束していた。

 ≪大沢氏をしのんで黙とうも≫OB懇談会には昨年ドラフトで入団した中村ら1年目の5選手に、OBの木田勇氏、村上雅則氏ら約120人が参加した。冒頭ではOB会名誉顧問で、10月7日に胆のうがんで亡くなった大沢啓二氏(享年78)をしのんで、約10秒間の黙とうがささげられた。西崎OB会長は「今年は優勝できなくて残念でしたが、本当に悔しいのは選手でしょう」と来季の雪辱に期待していた。

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2010年11月28日のニュース