お笑いコンビ、ナインティナインの矢部浩之(52)がMCを務める27日放送のフジテレビ系「週刊ナイナイミュージック」(水曜後11・0、この日は後10・0)に出演。昨年末に父親が死去したことを明かした。
番組内ではゲスト出演した歌手で俳優、福山雅治(55)の「泣ける歌特集」を紹介。福山はその中で楽曲の歌詞に込めた思いなどを語った。
17歳のときに父親が他界した福山は自身について「圧倒的に悲観主義者」と説明。「いいことがあっても喜ぶんだけど、これが持続しないなと思っちゃう」とし、その理由として「自分の十代のころの父親が他界したということでの死生観の、あれだけ『俺は死ぬのは怖くない』って言ってたんだけど、死ぬ間際になったら、『死にたくない』とか言ってた父親を見たりして。なんかそういうのが(心に)打ち込まれてるんですよ、たぶん」と十代のころの体験が影響していると語った。
ここで矢部が「初めてしゃべるんですけど。(福山の)お父さんの話出たんで。去年末に(父が)亡くなったんですよ」と父親の死去を告白。「ちょっと〝おもしろお父さん〟で。酒ばっかり飲んで借金もしてみたいな」と亡き父の人柄を語り、「入院してしゃべることもできなくなって、施設入ってて、時間あったら会いに行ってて」と振り返った。
施設の父に会いに行ったときの話として「ツーって涙流すんですよ。しゃべれないから、五十音の紙作って、こっちの質問をひらがなで指していくんですよ」とし、「最後、次男(の自分)にいろいろお世話になって借金返してもらったっていうのもあるので、ひらがなで『ひろゆきすま』って指したんですよ」。そこで自分に対して「すまん」と謝るのかと思っていたら、「すまほがほしい」と指したといい、「まだ欲いっぱいある」と話してスタジオを笑わせた。
「まだ逝きたくない涙はそれ(が理由)やったん」と続けると、相方の岡村隆史(53)が「最後笑かしたかったんちゃう、やっぱり」とフォローしたが、「いや、芸人でもなんでもないで。父親なだけやで」と応じて笑いを誘った。