トランプ氏、米政権は「ゲシュタポ」と発言、自身への起訴を批判

トランプ前米大統領(AP=共同)
トランプ前米大統領(AP=共同)

米大統領選で共和党候補指名が確実なトランプ前大統領は4日、南部フロリダ州の私邸で開いた資金集めの会合で、バイデン政権をナチス・ドイツの秘密国家警察になぞらえて「ゲシュタポ政権」と発言した。自身への起訴は政治的な動機によるものだと改めて批判した。

非公開会合の録音をニューヨーク・タイムズ紙が入手して報じた。ユダヤ系人権団体はゲシュタポと政権の対比を「侮辱的で嘆かわしい」と反発した。

トランプ氏は中南米からの不法移民が米国の「血を汚している」と発言したことがあり、バイデン陣営はユダヤ人を迫害したナチスが使用した言葉を想起させると非難していた。

トランプ氏は会合で、議会襲撃事件の捜査を担当しているスミス特別検察官の外見をやゆし「もてない野郎だ」とののしった。バイデン政権が自分の刑事責任の追及しかしていないと主張し「彼らは選挙で勝つための唯一の方法と考えているが、自滅する。私はかまわない」と述べた。(共同)

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