1審判決は「誤り」東電旧経営陣側が主張 株主代表訴訟の控訴審

東京電力福島第1原発事故を巡る株主代表訴訟の控訴審第1回口頭弁論のため、東京高裁に向かう原告団=24日午後
東京電力福島第1原発事故を巡る株主代表訴訟の控訴審第1回口頭弁論のため、東京高裁に向かう原告団=24日午後

東京電力福島第1原発事故で、津波対策を怠り会社に損害を与えたとして、東電旧経営陣5人に対し、総額22兆円を東電へ賠償するよう求めた株主代表訴訟の控訴審第1回口頭弁論が24日、東京高裁であった。1審東京地裁判決は4人に計13兆3210億円を支払うよう命じたが、旧経営陣側は「誰もが想定しなかった規模の地震」「対策を講じるほどの情報はなかった」として、判決は誤りだと主張した。

4人は勝俣恒久元会長(83)、清水正孝元社長(79)の他、原子力部門のトップを務めた武黒一郎元副社長(77)とナンバー2だった武藤栄元副社長(73)。1審判決の賠償額は国内の民事訴訟で最高とみられる。旧経営陣個人の責任を認める司法判断は初で、4人と株主側の双方が控訴していた。

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