衆院 コロナ対応を解除 3年ぶりの代議士会も

コロナ「5類」移行で通常運用に戻り衆院本会議に臨む議員ら=9日午後、衆院本会議場(矢島康弘撮影)
コロナ「5類」移行で通常運用に戻り衆院本会議に臨む議員ら=9日午後、衆院本会議場(矢島康弘撮影)

衆院本会議は9日、約3年ぶりに全議員が出席する形で開かれた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行した8日に出席者数の制限を解除していた。本会議場の演台に設置された飛沫(ひまつ)拡散防止用のアクリル板も撤去され、国会の風景が「平時」にまた一歩近づいた。

与野党は令和2年4月、衆院本会議場で「密」を避けるため、採決時を除き、会派ごとに出席者を調整することで申し合わせていた。自民党や立憲民主党などは所属議員を2班に分け、交互に出席させていた。

山口俊一衆院議院運営委員長(自民)は9日、国会内で記者団に「ようやく元に戻ったという感じだ。間引きをすると休みじゃないのに、休みみたいに勘違いする議員もいて、早く正常化したかった」と述べた。

今回の5類移行に伴い、議員の紹介に限り認められていた院内参観も一般参観が再開され、喫煙所の人数制限なども解除された。また、自民や立民などは9日、本会議前の開催が恒例となっていた代議士会を約3年ぶりに開いた。

マスクの着用を巡っては、衆院は3月13日から議員個人の判断に委ねている。

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