副社長選任巡り検証委 人事介入問題の空港施設

山口勝弘氏
山口勝弘氏

元国土交通省事務次官による人事介入問題で、民間企業「空港施設」は10日、元国交省東京航空局長の山口勝弘氏(63)が副社長に選ばれた過程を検証する委員会を設置すると発表した。

検証委は会社と利害関係のない大学教授1人と弁護士2人の計3人で構成。事実関係を調査し、役員選任に当たって順守すべき事項などを提言する。会社側は4月末をめどに報告書をまとめるよう要請した。

当時取締役だった山口氏は令和3年の副社長就任直前、同省の権限をちらつかせ、省の意向としてポストを要求したことが判明している。山口氏は今月3日、副社長を辞任した。

また空港施設は10日、国交省出身で元観光庁長官の久保成人氏(69)が一身上の都合により同日付で社外監査役を辞任したと明らかにした。

久保氏は一連の報道を受け、会社側に「混乱を招くことは本意ではない。これ以上、会社に迷惑をかけたくない」と申し出たという。

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