聞きたい。

日本人が世界一の寿命を誇るわけ…『日本人の遺伝子』の著者、一石英一郎さん 「内なる自分」に注目を

 遺伝子は生まれついた「運命」でなく、生まれた後の「環境」によって大きく変化するという「エピジェネティクス」の考えも紹介。遺伝子的に太りやすくがんにかかりやすい体質を持っている日本人が世界トップクラスの寿命を誇るのは、美しい海や山など自然が身近にある環境が遺伝子にいい影響を与えているからとし、遺伝子を鍛えることの大切さを説く。

 「親(先祖)から自分、そして子供へと伝わる遺伝子は、私たちの生活に密接に関わっている。人生を健康で楽しく過ごすためにも、『内なる自分』である遺伝子の特性を知り、生かしていく方法を考えてもらえれば」(角川新書・800円+税)

 平沢裕子

【プロフィル】一石英一郎

 いちいし・えいいちろう 昭和40年、神戸市生まれ。京都府立医科大大学院内科学専攻修了。国際医療福祉大学病院内科学教授。消化器内科で診療を行うかたわら、統合医療や医工学の研究にも携わる。

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