全身の筋肉を使って腰で独特のリズムを刻む「ベリーダンス」が高齢者の健康にどう影響するかを調べる異色の研究が3月から大阪市城東区の高齢者施設で始まる。ダンサーで兵庫医科大先端医学研究所(細胞・遺伝子治療部門)の研究生、入沢仁美さん(32)が1年かけて調査する。レクリエーションとして入居者らにベリーダンスを教えながら身体機能の変化をみるという。施設側は認知症の予防効果も期待している。
■「無理なく体を」「次は、オシャレして踊る」…認知症も予防!?
研究は、同区のサービス付き高齢者向け住宅「なごやかレジデンス城東」の入居者ら約20人を対象に実施。入沢さんとダンサー仲間が毎月1回、施設でベリーダンスによるイベントを行い、踊りの動きを取り入れた軽い運動やストレッチを教える。
イベント前後に、血圧のほか、平行棒を使った片足立ちや体操などを通じて得られる身体機能のデータを測定。生活上の意欲の変化を調べるため、デイサービスの出席率にも着目し、ベリーダンスが心身の健康に与える影響を考察する。