39歳認知症診断から9年間の物語 貫地谷しほり、和田正人「オレンジ・ランプ」

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花束を手にほほ笑む貫地谷しほり=東京都千代田区
花束を手にほほ笑む貫地谷しほり=東京都千代田区

 認知症をテーマにした映画「オレンジ・ランプ」(30日公開)の完成披露イベントが東京都内で開かれ、ダブル主演を務めた俳優の貫地谷しほりと和田正人が登場した。貫地谷は「悲しいお話ではなく、本当に前向きに進んでいく人の物語。たくさんの方に見てもらいたい」と話した。

 39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫とその妻の9年間を、実話に基づいて描いた感動作。思いがけず認知症と診断されて戸惑う夫・晃一を和田が、夫の不安に寄り添う妻・真央を貫地谷が演じた。

 和田は身近な人が認知症と診断された直後に出演の依頼を受けたといい「運命的なものを感じた」と熱弁をふるった。「僕自身が認知症について、もっと知らなければならないと思いました」

 貫地谷は和田の熱演に心を打たれたという。「普段は頼もしい和田さんが(晃一として)苦悩する姿を見て、自然と『守ってあげたい』という気持ちが湧き上がってきた」と、しみじみ語った。

 そんな貫地谷を、和田は「母性の塊です」と絶賛。撮影中は「母親に抱きしめられる子どものような気持ちを何度も味わった」と振り返った。

 イベントには晃一のモデルになった丹野智文さんも出席。完成した作品を見て「大号泣だった」と明かし「お二人がこの夫婦を演じてくださってよかった」と感謝した。

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