日本三大美肌の湯として知られる、佐賀県嬉野温泉。その嬉野温泉街の中心部に鎮座しているのが、豊玉姫神社です。豊玉姫は古来より海の神、水の神、安産の神として崇拝されている神様で、あの有名な竜宮城の乙姫様。神社の境内には豊玉姫の使いである「なまず様」が美肌の神様として祀られており、嬉野温泉のシンボルとして親しまれています。
豊玉姫神社は、嬉野温泉街の氏神様
豊玉姫神社があるのは、嬉野温泉街の中心部。境内はそれほど広くありませんが、閑静で風情のある神社です。祀られている豊玉姫は海の神であるワタツミの娘で、子孫繁栄や水の恵みを司る大変美しい神様。そして、あの竜宮城の乙姫様でもあります。
豊玉姫神社は、嬉野温泉街を通る幹線道路・国道34号線沿いにあります。道路沿いから鳥居が見えますので、地図を持って歩いていればすぐにわかりますよ。
なまず様は、乙姫様の使い。なまずお社で美肌祈願!
豊玉姫は全国で祀られている神様ですが、嬉野地区では嬉野川に古くから住んでいる大なまずが豊玉姫のお遣いであるという言い伝えがあり、国に災難があるときに現れてご神託を告げるとも言われています。
そして豊玉姫神社の境内には白磁のなまず様を祀ったなまずお社があります。なまず様の透き通るような白は、磁器の産地ならではの美しさ。美肌の神様と言われているのもうなずけます。
なまずお社の横には、参拝の手順が丁寧に記されています。「二礼、二拍手、一礼」は神社参拝の基本ですが、そのあと願い水と呼ばれる嬉野の聖水をなまず様にかけ、再度なまず様に一礼。「素肌健康、しわ退散、皮膚病退散などの願いを込めて」という具体的な例えが心に突き刺さる女性は多いことでしょう。
なお、後方に見えるのは菅原道真公にゆかりのある寝牛像。境内にある天満宮の前に祀られています。
参拝手順を理解したら、心を込めて美肌祈願!
参道の小さななまず様も見逃さないで!
豊玉姫神社の参道にも、小さななまず様がいらっしゃいます。白く美しい肌を持つ、かわいらしいなまず様。小さななまず様も見逃さず、しっかりお参りしてくださいね。
なまず様のお守りは、肥前吉田焼
豊玉姫神社では絵馬の奉納ができますが、お守りの授与は行っていません。ですが、なまず様の形をした「美肌の御守」はお土産物屋さんや宿泊施設などで取り扱いがあります。嬉野特産の磁器・肥前吉田焼なので、良い旅の記念にもなりますね。
なまず様は、広く親しまれている嬉野のシンボル
嬉野温泉街にある肥前吉田焼のブランド「224porcelain」のコンセプトショップ「224 shop+saryo」の店先には、なまず様の絵が飾られています。神様のお使いでありながら、自由な創作のモチーフになることも受け入れる懐の深さが、なまず様が嬉野のシンボルたる所以なのかもしれません。
ちなみにこちらの作品はBAKIBAKIこと山尾光平さんの作品。NIKEやTOYOTAなど大企業とのコラボレーションも多いアーティストで、嬉野温泉にある山水グローバルインのエントランスと館内にも作品が展示されていますので、ファンの方はこちらも必見です。
豊玉姫神社にお参りして、温泉の美肌効果をさらにアップ
日本三大美肌の湯である嬉野温泉は、飲泉もできますし、温泉水を使った湯豆腐「温泉豆腐」が名物。入浴だけでなく温泉三昧ができる温泉郷です。さらに豊玉姫神社でなまず様にお参りすれば、さらに美肌になれそうですね。温泉街のなかにあってアクセスも良いので、散策の途中でぜひお参りしてみてください。
■関連MEMO
【たびねす】嬉野温泉街で、器とお茶を。肥前吉田焼「224 shop+saryo」
http://guide.travel.co.jp/article/23501/
【トラベルjpナビゲーター】
HIRATA ERIKO
