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ドクター新垣の美容科学講座
ドクター新垣の美容科学講座

ノエビアでは、長年にわたる植物研究の成果と
先進テクノロジーを融合させ、
常に新たな研究に取り組んでいます。
その最新の研究成果を、ノエビア研究員である
ドクター新垣が解説します。

ノエビア研究員 医学博士 新垣健太

新垣健太博士

ノエビア研究員 医学博士 新垣健太

大阪大学大学院医学系研究科にて博士号(医学)を取得。2004年よりノエビア研究所にて、機能性の高い化粧品やサプリメントの研究開発を担当。「スペチアーレ」シリーズ、「ニューロジック 薬用セラム」、「ウォータリーオイル セラム」などの開発に携わる。

今回のテーマ:
肌のハリつや不足に大きな影響を与える
“表皮のはく化”

年齢を重ねるにつれて、肌の表面が固くなり、ハリつやが失われ、小じわが目立つようになります。その大きな原因として考えられるのが表皮の菲薄化です。肌のいちばん外側にある表皮が薄くなることを、表皮の菲薄化と言います。表皮が薄くなると、肌表面のハリや水分を保持する機能が低下し、見た目の美しさが著しく失われます。ノエビアでは、見た目年齢に大きな影響を与える表皮の菲薄化を研究し、有用な植物エキスを発見しました。

表皮の菲薄化
表皮の菲薄化

表皮が薄くなってしまう原因
「基底膜の崩れ」

加齢に伴い表皮が菲薄化する要因は、基底膜の崩れによる基底細胞の機能低下です。表皮の細胞は、表皮の最も底に位置する基底細胞の分裂によって生み出されています。基底細胞が分裂する能力は、その下に位置する基底膜によって維持されています。基底膜は基底細胞の土台となる部分なので、崩れてしまうと基底細胞は正常に分裂することができなくなってしまいます

イメージ図

基底膜を構成する成分として有名なのはラミニンやⅣ型コラーゲンですが、近年の研究によりプロテオグリカンの一種であるパールカンが、基底細胞の増殖に大きく寄与していることが明らかになりました。パールカンは、ラミニンやⅣ型コラーゲンと相互に作用して強固な網目構造の基底膜をつくり、基底膜の質を高めることで、基底細胞の能力を維持しています。

イメージ図

しかし、基底膜のパールカンの量は、加齢に伴い減少してしまいます。パールカンの減少により、基底膜の網目構造が崩れ、基底細胞の機能が低下することによって、表皮の細胞を正常に生み出すことができなくなり、表皮の菲薄化が起こるのです。

基底膜のプロテオグリカン (パールカン) 
増やす植物エキスを発見

ノエビアでは、表皮の菲薄化を防ぐために重要なパールカンを増やす成分を探した結果、キクニガナの根から抽出したエキスに、パールカンを効率よく増やす効果があることを見出しました。またとても興味深いことに、パールカンを増やす機能は、ノエビアの自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で収穫したキクニガナだけに認められました。なぜ北海道暑寒別岳パイロットファームで収穫したキクニガナだけがパールカンを増やす機能を持っているのか、そして、どのようなメカニズムでパールカンが増えるのかなど、まだ分からないことも多く興味は尽きません。これからも研究を続け植物が持つ未知のちからをひとつひとつ明らかにしていきます。

キクニガナ

キクニガ(Cichorium intybus)

別名:チコリ

キク科キクニガナ属の多年草で、夏ごろにブルーの花を咲かせる。根はハーブや生薬として古くから利用されている。

基底膜プロテオグリカンの発現量(パールカン)

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