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「嫌われたくなかった」交際相手の飲酒運転見逃し同乗…女性の葛藤と後悔

 「角が立つ」「上司だったら通報できない」「相手のその後のことを考えてしまう」。西日本新聞「あなたの特命取材班」が行った飲酒運転を巡るアンケートでは、身近な人の愚行を止められなかった経験を明かした人が目立った。福岡県内の30代女性は、元交際相手の飲酒運転を見逃した上、何度も同乗してしまったという。今も抱き続ける後悔を、取材に語った。

 約10年前、女性はアルバイト先で出会った10歳年上の男性と交際を始めた。親身に悩みを聞いてくれる優しい人だった。初めてのデートの日。車で向かった福岡市内の飲食店で、男性はためらいなくビールを注文した。飲酒運転になるよ、と小声で注意しても、「自分は強いから」と平然と飲み干した。

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