鳴戸親方が死去 元横綱・隆の里
大相撲の第59代横綱、隆の里の鳴戸親方(本名=高谷俊英=たかや・としひで)が7日午前9時51分、急性呼吸不全のため、九州場所(13日初日)で滞在していた福岡市内の病院で死去した。59歳だった。連絡先は日本相撲協会広報部。告別式の日取りなどは未定。協会によると、持病のぜんそくが悪化して、6日夜に入院していた。
青森県出身。元横綱初代若乃花の二子山親方にスカウトされ、1968年に初土俵。83年に30歳で横綱に昇進した。糖尿病を患いながらも辛抱強く力をつけて昇進したことから「おしん横綱」と呼ばれた。幕内優勝4回、幕内通算464勝313敗。86年に引退、89年には独立して鳴戸部屋を開き、関脇の稀勢の里関らを育てた。
10月下旬から一部週刊誌が弟子への暴行疑惑などを報じ、相撲協会から事情聴取を受けていた。