SDGs

【SDGs 福島から未来へ】藤田建設工業 環境配慮した施工に力

2022/12/17 15:10

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森林保全のため植樹する藤田建設工業の社員ら
森林保全のため植樹する藤田建設工業の社員ら

 棚倉町に本社を置く藤田建設工業は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への社員の理解を促すため関連グループ企業を含めたSDGs委員会をつくり、取り組みを共有するとともにイベントを企画している。

 委員会は有志で組織し、年8回行う河川や道路、JR水郡線の駅舎などの清掃活動、植樹祭などの企画・運営を担う。清掃活動には社員に加えて取引企業の社員も参加し、地域の環境美化に取り組む。入社5年未満の社員を対象としたSDGsに理解を深める研修も行っている。

 建設業として森林の保全・管理、植樹を実施し、環境に配慮した施工に力を入れる。建設現場の安全パトロールでは、ごみの分別をチェック項目に加えている。女性社員も同行し、衛生面などを確認する。社屋では太陽光や木質バイオマスによる再生可能エネルギーを導入し、省エネ設備を取り入れている。


■ランドセル再利用

 藤田建設工業の女性社員でつくる「藤の会」はアフガニスタンの子どもたちに使用済みのランドセルを贈る活動に取り組んでいる。

 国際的なキャンペーン「ランドセルは海を越えて」に賛同し、2011(平成23)年から活動を続けている。これまで合わせて325個のランドセルを発送した。


 内藤勇雄社長 創業当時から取り組んでいるさまざまな活動がSDGsにつながっている。地域へ活動を広げ、日常に定着させていきたい。今後も地域に必要とされる企業として取り組みを続けていく。


【主な取り組み】

■再生可能エネルギーの導入推進

・太陽光パネル、木質バイオマスの導入

・省エネ設備の導入


■リサイクル活動

・毎年、海外へランドセルを寄付


■地域連携

・取引企業との道路、河川などの定期的な清掃

・植樹の実施


■働きやすい職場づくり

・男性の育休取得

・社内外教育や研修の実施

・資格取得のための助成金制度