サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は24日、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)を同国1部リーグの強豪バルセロナから完全移籍で獲得したと発表した。同日、東京都内で入団会見に臨んだイニエスタは「とても重要なチャレンジ。クラブ(神戸)とJリーグがアジア全体に広がるように力を貸したい」と語った。
年俸約30億円の複数年契約とみられ、神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)らの推定6億円を抜き、Jリーグ史上最高額。会見では背番号8のユニホームを手に記念撮影したが、背番号は確定していない。
イニエスタは同国の名門バルセロナでパスサッカーの中核としてリーグ優勝9度など数々のタイトルを獲得し、主将も務めた。代表ではワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場し、2010年南アフリカ大会では初優勝に貢献。6月14日開幕のロシア大会にも代表入りしている。
獲得交渉を進めたとされる神戸の三木谷浩史会長(53)は会見で「ワールドクラスのプレースタイルを目の前で見ることができるのは、日本、アジア全体のサッカーにもいい影響を与える」と期待した。
Jリーグの夏の選手登録期間は7月20日から。W杯の結果によるが、デビューは最短で同22日のJ1湘南ベルマーレ戦になる。
イニエスタは今月26日午前10時からノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区御崎町1)で開かれる歓迎イベント(入場無料)に登場し、神戸のファンにあいさつする。(有島弘記)