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トランプ氏発言「ぞっとするほど危険」 NATO巡り米大統領

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トランプ前米大統領=8日、西部ネバダ州ラスベガス(AFP時事)

トランプ前米大統領=8日、西部ネバダ州ラスベガス(AFP時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は11日、声明を発表し、トランプ前大統領が北大西洋条約機構(NATO)加盟国への攻撃をロシアに促すような発言をしたことを「ぞっとするほど危険だ」と非難した。11月の米大統領選でトランプ氏との再対決の可能性が高まる中、批判のトーンを強めた。

トランプ氏、NATO同盟国「守らず」 ホワイトハウスは非難

 トランプ氏は10日に南部サウスカロライナ州での選挙集会で、NATO加盟国の首脳から「われわれが軍事費を十分に払わないままロシアの攻撃を受けたら、あなたは守ってくれるか」と尋ねられたと紹介。「いや守らない。むしろしたいようにするようロシアに勧める」と答えたと明らかにした。

 バイデン氏は「トランプ氏はプーチン(ロシア大統領)にさらなる戦争と暴力の許可を与えようとしている。自由なウクライナに対する残忍な侵攻を続けさせ、ポーランドとバルト3国にも拡大させることを認めるものだ」と指摘。「悲しいことに、(トランプ氏は)大統領執務室に戻れば初日から独裁者として統治すると約束している人物であり、予測可能なことだ」とも述べた。

 その上で「自由と民主主義そのものが11月の投票対象だ」と強調。「それらを存続させるため、私は再選を目指す」と自分への支持を訴えた。

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