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Amazon CEO、ワシントン・ポストを2億5000万ドルで買収
Amazon.comのジェフ・ベゾスCEOが、8月5日、米国の「ワシントン・ポスト」を買収すると同紙が発表。ベゾス氏は個人として、2億5000万ドルでワシントン・ポストを買収する。
米Amazon.comの創始者にしてCEO、ジェフ・ベゾス氏が8月5日、米有力紙「ワシントン・ポスト」を買収すると発表した。ワシントン・ポストは8月6日付の記事(参照リンク)で詳しく報じている。
ジェフ・ベゾス氏は、Amazon.comではなく個人として、2億5000万ドルで同社の主力新聞部門とそのWebサイトなどを買収する。買収後、社名(The Washington Post Company)は変更されるが、新しい社名は公表されていない。なお、現在の同紙幹部は留任の予定。
ワシントン・ポストは1877年創刊の米国有数の新聞。政治ニュースに強く、ウォーターゲート事件のスクープなどで知られる。1933年、ユージン・メイヤー氏に買収され、1946年からはグラハム一族が運営していた。しかしここ6年で営業収益が44%減少。紙の新聞の印刷部数は今年上期で7%減少し、経営幹部は売却先を探していたという。
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