動画は福井市自然史博物館提供
 

足羽山で生きた状態で見つかった双頭のヒガシニホントカゲ(福井県の福井市自然史博物館提供)

 福井県福井市の足羽山で、頭が二つあるヒガシニホントカゲが生きた状態で見つかった。福井市自然史博物館によると、日本に広く分布するニホントカゲ類の双頭個体の確認は国内初とみられる。

 同博物館によると、生まれたばかりの幼体で、体長は約8センチ。耳の辺りから二つの頭が分かれ、ハート形になっている。このような突然変異は、近親交配や環境の変化などが要因に考えられるという。10日から同博物館で展示している。⇒【写真】ハート型の頭

 8月9日午前、足羽山公園遊園地内の草むらで、越前市の男性(44)と男児(7)の親子が捕獲した。父親は「最初はずいぶん大きな頭のトカゲだとしか思わなかった」と驚いていた。

⇒福井県で双頭のヘビ発見

 動物担当の出口翔大学芸員は「双頭の個体は餌を食べられないなど、すぐ死んでしまう。生きている姿は相当珍しい」と興奮気味。「2020年は県内で双頭のヘビが見つかった。極端な夏の暑さが影響しているかもしれない」と話している。

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