ユラユラ体操7年、漢方15年。続ける朝の習慣

起床時間はスケジュールによってまちまちです。ある日は7時起床。ジャズを流しながら朝食の支度を進めます。朝食は全粒粉トーストをカリカリに焼き、オリーブオイルと蜂蜜をかけてミルクティーでいただきます。免疫力対策にビタミンCの錠剤も朝晩。

その後、パジャマ姿でユラユラ体操を30~40回。脚を腰幅に開いて立ち、体を左右にユラユラ揺らすだけ。脳から信号が出て神経と筋肉がつながり、体が整います。約7年、毎日やっています。

メイクや身支度をする間に漢方薬を煎じます。北里大学東洋医学総合研究所に通い始めた15年前から、オーダーメイドの漢方薬を処方してもらい、煎じ器で煎じたお薬を朝晩飲んでいます。喉だけでなく血圧、体温、片頭痛、便秘改善にもなっています。

吉川美代子さん
喉のために15年。毎朝煎じて服用している漢方薬

テレビの収録などを終えた日は、自宅に戻り、掃除をして夕食の準備。テレビや雑誌の料理レシピをファイルしてレパートリーが広がっています。最近のお気に入りは料理人ジェイミー・オリバーの簡単レシピから、ビーフストロガノフ。私は肉派で週5日はお肉です。

吉川美代子さん
非加熱と加熱で使い分けるこだわりのオリーブオイル。赤ラベルは加熱に使用(加熱しなくてもおいしいですが)、緑ラベルは非加熱で。トーストにかけたり、サラダや肉魚料理にも欠かさない「井上誠耕園」のオリーブオイル。料理が数段、おいしくなります。

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夕食後は入浴。湯船から出たり入ったりを繰り返し約1時間半。お湯につかりながらの読書が日課です。

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●3度の大病を経験したからこそ、人生を前向きに
●趣味はジャズライブ、本、映画。映画評の連載も!
●筋肉の歪みを整えるレッスンなど、欠かせないメンテナンス
●大病を乗り越えて思う、私の健康「座右の銘」

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3度の大病を経験したからこそ、人生を前向きに

40代粘膜下筋腫、50代腟がん、60代で大腸がんを乗り越えたからこそ、人生を前向きに楽しく生きています。TBS時代、社員でジャズバンドを結成、私はボーカルを。その仲間と4年ぶりに六本木のライブハウスでジャズライブ。話すときの発声は自信ありますが、歌のために数カ月前から月2回ボイストレーニングへ通い、音域が広がりました。喉と滑舌のために日々行っているのは「パ・タ・カ・ラ」の発音を早口で繰り返すパタカラ声出し練習。

映画と本が大好き!趣味が高じて映画評を連載

小学生時代からの映画ファンで、じつは淀川長治先生の弟子でもあります。本は月7~10冊読み、『週刊新潮』の「あの映画この原作」の連載を月1回書いています。名画でも原作を読んでいる方は多くなく、ストーリーや結末が違うものもあり面白い。取材時は「プラダを着た悪魔」の原稿を執筆。

吉川美代子さん
『週刊新潮』の「あの映画この原作」の原稿のため、再読や映画の再視聴が必要。楽しみながらやっています。

健康も美しさも、メンテナンスは継続がカギ

人の手を借りたメンテナンスも。月2回、筋肉のバランスを整えるため、有吉与志恵先生のラボ「ナチュラルマッスル」へ。体の正しい使い方を学び、筋肉の歪みを整えるレッスンです。

ヘアスタイルをキープするために40代から通っているのは、元TBSのヘアメイクさんが始めた芝大門にあるヘアサロン「マジェワ」。2週間に1回のサロン通いはマスト。お陰でテレビ出演などでもヘアメイクさんなしでいけます。月1回は4年近く通っている麻布のエステへ。フェイシャル40分で、若いときの筋肉の位置に戻してくれます。リフトアップ、ほうれい線対策にもなり、むくみが取れるためか頭も小さく。継続したメンテナンスは大事とあらためて感じています。

体の不調には、すばやく対処を

私の座右の銘は「自分の体は自分で守る!」。45歳で粘膜下筋腫、58歳で腟がん、64歳で大腸がんに罹患。いくつものがんを乗り越えて思うのは、自分の体の不調に敏感になり、専門医にすぐに診てもらうことの重要性です。

吉川美代子さん
吉川美代子さん フリーアナウンサー・68歳
よしかわみよこ●早稲田大学教育学部卒業。1977年TBS入社。以後37年間、アナウンサー、キャスターとして活躍。またTBSアナウンススクール校長を12年間務める。2014年に定年退職。2017年4月より京都産業大学現代社会学部客員教授も務める。フジテレビ「全力!脱力タイムズ」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」などで活躍。『週刊新潮』「あの映画この原作」を月1連載。

あの人の美と健康の秘訣は・・・? シリーズ「養生日記

婦人画報の長寿連載「養生日記」。朝のルーティーンや食事メニュー、エクササイズからマッサージなど、とっておきの"養生法"を公開しています。100歳のピアニストから現役の舞妓さん、女優や歌手、医者や料理研究家などこれまでにご登場いただいた女性は100人以上。元気できれいを保つ秘訣をぜひご覧ください。

養生日記


編集=石黒三惠(婦人画報編集部)

『婦人画報』2023年5月号より