角川ソフィア文庫からロミの「おっぱい」に関するコレクションを収載した『乳房の神話学』(著:ロミ/訳・解説:高遠弘美)が好評発売中!

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「おっぱい」。
たった四文字でこれほど人をわくわくさせる言葉が他にあるでしょうか。


今からさかのぼることおよそ50年。フランスのパリに、すっかり乳房に魅了された老人がおりました。その名はロミ。シャンソン酒場や骨董屋を経営し、ちょっと風変わりなものを手に入れることが大好きな稀代の収集家です。
風変わりなものというのは、例えば「へんなものを食べた人の資料」、「おならをする人の歌」「うんちする場面が登場する文献」「太った人の絵」などなど。
そんなロミの不思議なコレクションの中から、「おっぱい」に関連するものを集めてまとめたのがこの本『乳房の神話学』です。


さて、2016年の現在でも、インターネットや週刊誌を開けば乳房に関する情報が絶えず流れ続けているわけですが、ロミの調査によると、おっぱいに対する期待や妄想は、今に始まったことではありません。
なんと、紀元前の昔から、人は乳房に特別な思いを抱いていたといいます。

例えば、古代ローマの女神・アルテミスの彫刻。この女神には、自然の恵みを象徴するものとして、胴体いちめんびっしりと乳房が備えられています。
性がタブーとされた初期キリスト教の美術では、イヴの胸のふくらみが禁忌の対象となり、あえて醜く、あえて平らに描かれます。
また、皆さんご存じのレオナルド・ダヴィンチ。
彼は乳房の持つ抗い難い魅力の謎を解明するため、「性器と乳房は細い管でつながっている」という説を考え、解剖学のデッサンにこの管を書き沿えています。

さて、我々人類は、おっぱいというこのふくらみに、一体何を思い描き、そこにどんなイメージを重ねてきたのでしょうか。

飽くなき情熱で古今東西のありとあらゆる絵、写真、彫刻、ポストカード、詩、小説などを集め続けたロミ。本書は、彼の莫大なコレクションを紹介しながら、乳房表象の数千年をたどる、空前絶後の乳房大全です。

学術文庫の一冊ですが、小難しいことは置いておいて、わくわくご覧になっていただければ幸いです。

ただし、電車の中など公共の場で広げるときは、どうぞ少しお気をつけください。
裸の女の人の写真や絵が、どこをめくっても出てきてしまいますから……。

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▼作品情報
【人類は、このふくらみに何を見てきたか?】
稀代の趣味人にして大収集家・ロミ。彼が集めたポスターや絵画など莫大な資料とともに、あっと驚く乳房表象の歴史をたどる。古来人々が乳房に見てきたものは、豊饒か、禁忌か……。空前絶後の乳房学大全!

【目次】
第一章 歴史をたどり風俗からみた乳房
第二章 文学にみる乳房の強迫観念
第三章 乳房用語集
ロミ『乳房の神話学』に寄せて ロー・デュカ
「乳いろの花の庭から」―ロミのために 高遠弘美

▼著者情報
著:ロミ
1906年、北フランスのリール生まれ。骨董屋や、キャバレ、ホテルの経営をし、財を築く。
ポスターや風俗資料の稀代のコレクター。1995年、パリにて没。

訳・解説:高遠弘美
1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程修了(フランス文学)。明治大学商学部、同大学院教養デザイン研究科教授。現在、『失われた時を求めて』の個人全訳に取り組んでいる。


▼書誌情報
角川ソフィア文庫『乳房の神話学』
著:ロミ 訳・解説:高遠弘美
http://www.kadokawa.co.jp/product/321603000855/
発売日:2016年9月25日
定価:本体1200円+税
体裁:文庫版
頁数:480頁
発行:株式会社KADOKAWA

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