2024年1月7日まで、オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館にて、同館の開館50周年を記念し、ポケモンとゴッホのコラボレーションによる特別展『Pokémon at the Van Gogh Museum』が開催されている。
本展では、ゴッホの自画像《灰色のフェルト帽子をかぶった自画像》に扮したピカチュウや《ファン・ゴッホの寝室》でくつろぐカビゴンとゴンベなど、ゴッホの代表的な作品にポケモンが登場するアート作品が展示されている。また、《ひまわり》を元に、ひまわり畑の中でピカチュウやイーブイが元気に駆け回る映像も。
すべての作品はゴッホの絵画の雰囲気を損なうことなく、ポケモンを自然に溶け込ませており、見る人々に新鮮な驚きとクスッと笑いを誘うものばかり。
他にも、ゴッホの絵をたどりながら“ポケモンアドベンチャー”に参加することで、名画にまつわる物語を発見できたり、美術館内のレストランエリアで紹介されている“ピカチュウの描き方”を学んだりできる体験プログラムも実施。美術館の公式サイトでは、浮世絵など日本の版画をとても称賛していたゴッホと日本のつながりや、彼の絵画にどのようにインスピレーションを与えていたのかについて学ぶ、オンライン講座に参加することもできる。
ポケモンとゴッホは、異色の組み合わせだが両者には共通点もある。ポケモンは、世界中に多くのファンがいるという点において、ゴッホの絵画と同じように、世界中に多くの人々に愛されている。また、ポケモンたちはそれぞれが個性豊かで、ゴッホの絵画の人物たちのように、見る人々にさまざまな感情を喚起する。本展を通してポケモンとゴッホという、異なる文化を融合させた、新たな文化交流の機会となるだろう。