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夢かなった!ウィメンズで先導 愛知県警白バイ隊の中嶋さん・金本さん 

2023年3月10日 05時07分 (3月10日 12時45分更新)

名古屋ウィメンズマラソンで選手を先導する白バイ隊員の金本さん(左)と中嶋さん=名古屋市で

 十二日の名古屋ウィメンズマラソンで、県警第一交通機動隊の中嶋美紀巡査長(28)と金本菜保子巡査長(25)の二人が白バイで先導を務める。ともに先導は初めてで「選手たちを安全にゴールまで届ける」との思いを胸に、スタートの号砲を待つ。 (斉藤和音)
 白バイ歴三年半の金本さんが中央分離帯側を担当する。前方の状況を確認しつつ、ミラーを見て選手と二十メートルの距離を保ちながらの先導となる。「白バイ隊員になりたくて警察官を目指し、先導が夢だった。楽しんで乗り、何事もなく選手を送り届けられるよう務めたい」と意気込む。
 歩道側を走るのは、白バイ歴二年の中嶋さん。金本さんのバイクと速度を合わせながら、沿道からの急な飛び出しにも警戒する。「先導に決まったときは素直にうれしかった。一生に一度のことなので、しっかり準備をしてベストを尽くしたい」と話した。
 先導は、運転技術や仕事の実績などが優れた隊員が選ばれる。二人は普段、排気量一三〇〇cc、約三百キログラムの大型バイクを高い技術で操り、交通違反の取り締まりに当たっている。金本さんは自転車対策小隊「B−Force(ビーフォース)」にも所属し、安全指導にも取り組んでいる。
 本番に向け、二人は何度もコースを走行し、道の特徴や注意が必要な場所の把握に努めている。同僚に実際に走ってもらいながら、ミラーに書き入れた横線を目印に先頭走者と適正な距離を保つ訓練も重ねる。
 先導は二人にとっても夢の舞台。「選手たちが最後まで気持ち良く走りきれるように、役割を果たしたい」と気を引き締めた。
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