宝塚駅の住みやすさは?家賃・交通アクセス・治安・買い物など現地取材で徹底リサーチ

宝塚駅の住みやすさは?家賃・交通アクセス・治安・買い物など現地取材で徹底リサーチ

公開日:2018年9月12日

宝塚ってどんな街? 実際に周辺を歩いて住みやすさをリサーチ!

兵庫県南東部に位置する宝塚市。「宝塚歌劇団」の本拠地である宝塚大劇場があることで有名で、歌劇の街として全国的に知名度が高い。また、手塚治虫が5歳から24歳までの約20年を過ごした街としても知られ、1994年には宝塚市立手塚治虫記念館が設立されている。

著名人を多く輩出し、駅周辺もきらびやかで豪華なイメージが強いこの街は、「関西で住んでみたい街」との呼び声も高い。今回はそんな宝塚市周辺の住みやすさを「もしも暮らすなら……」という観点から徹底リサーチしてみた。関西エリアでの引越しを検討する際は、ぜひ参考にしてみてほしい。

宝塚駅周辺MAP

宝塚駅周辺の住みやすさについて紹介!

宝塚駅の住みやすさは?周辺に暮らす住人の口コミ

“生まれてから今までずっとここに住んでいます。駅前は買い物ができるスポットがたくさんあって便利だし、他のどの街にいってもここ以上に住みたいな、と思える場所はありませんね。あえて物足りない点をあげるとすれば、大型病院が徒歩圏内にないことくらい。これだけの人口が住んでいるのであってもいいのにな、と思うのですが、車を持っている人たちも多いし、交通面での不便もないので、特に問題はないですね。”(50代・女性)

“会社の都合でこちらに転勤してきました。営業の仕事をしているため出張が多いのですが、ここ宝塚は阪急・JRどちらにも徒歩で行くことができるし、阪神バスや阪急バスも通っているため、甲子園方面や空港へ出向くのも大変便利で助かっています。”(20代・男性)

早速、実際に宝塚駅周辺に住む人に住みやすさについて尋ねてみた。住民の多くが「住みやすい」と答えた理由として、交通アクセスの利便性を挙げていた。

宝塚駅はJR西日本、阪急鉄道がどちらも通り、さらには路線バスも充実。阪急バス・阪急田園バス・阪神バスの他、高知や新宿まで行くことができる高速バスも揃っているため、交通の面で困ったことはないようだ。

JR宝塚駅
電車・バス共に充実した駅構内(JR出口より撮影)

また、駅周辺には阪急百貨店(宝塚阪急)・花のみち・ソリオなど商業施設が充実。交通面でも買い物の面でも、駅に行けばなんでも揃うというのは、多くの人が暮らしを決める上でのポイントかもしれない。

宝塚駅構内のお店
駅構内にもお店が建ち並ぶ

宝塚駅周辺の家賃相場は?

▽間取り別 宝塚駅周辺の家賃相場

1R6.9万円
1K5.9万円
1DK5.2万円
1LDK7.0万円
2K/2DK4.85万円
2LDK7.8万円
※家賃相場はCHINTAIネット2018年9月12日現在のもの

続いて、物件探しをするうえで気になる「家賃相場」について見てみよう。

宝塚市は交通アクセスもよく、住みやすい街という評価も高いため、家賃相場は比較的高め。しかし単身におすすめの1Kなら5.9万円、1DKなら5.2万円前後〜。これは兵庫県全体でみてもさほど高すぎる値段ではなく、手が届く相場といえるだろう。

宝塚駅の交通アクセスについて

▽路線・アクセスの良さまとめ

通っている路線・JR宝塚線(福知山線)
・阪急宝塚線
・阪急今津線
主要駅までのアクセス梅田駅まで:阪急宝塚線で約37分
なんば駅まで:JR宝塚線・大阪メトロ四つ橋線で約45分
神戸三宮駅まで:阪急今津線・神戸線で約32分
終電時刻(平日)大阪駅から:JR神戸線・宝塚線で0:28発⇒宝塚0:59着
なんば駅から:大阪メトロ御堂筋線・JR神戸線・宝塚線で
0:11発⇒宝塚駅0:59着
神戸三宮駅から:阪急神戸線・今津線で0:00発⇒宝塚0:34着
終電時刻(土日祝日)大阪駅から:JR神戸線・宝塚線で0:28発⇒宝塚0:59着
なんば駅から:大阪メトロ御堂筋線・JR神戸線・宝塚線で
0:11発⇒宝塚駅0:59着
神戸三宮駅から:阪急神戸線・今津線で23:51発⇒宝塚0:34着
1日平均乗降人員25,241人(阪急鉄道)
23,061人(JR西日本)

※主要駅までのアクセス・終電時刻についてはCHINTAI調べ(2018年6月13日時点)
※乗降客数について 出典:宝塚市統計書 (2018年度)

宝塚駅から主要駅である梅田駅まで阪急線で約37分、大阪の南に位置する難波駅までも約45分と大阪までのアクセスもしやすい。また、阪急とJRふたつの路線でアクセスが可能なため、終電の時間や乗り換えのタイミングなど、自分の目的に合わせた形でルートを使い分けることができるのも嬉しいポイントだと言える。

JR宝塚駅改札
JR宝塚駅の広い改札

宝塚市周辺の治安は?

▽兵庫県犯罪発生件数ランキング(人口1000人あたり)

1,尼崎市14.5件
2.加古川市11.0件
3.姫路市10.9件
26.宝塚市6.1件
※出典:兵庫県警察 市区町別主な刑法犯認知状況(平成29年中)

▽宝塚市 平成25年から平成28年までの犯罪件数推移

平成25年度2,013件
平成26年度1,757件
平成27年度1,746件
平成28年度1,664件
※出典:宝塚市統計書(平成29年版)

宝塚市の治安について調べてみると、人口1000人あたりの犯罪発生件数は県内で26位と低い水準。また罪状も盗難が総数の約8割を占めており、凶悪犯罪の件数は1割未満と少ない。

一番最近のデータを見ても、平成28年の犯罪総数1,664件に対し、凶悪犯罪は6件と、治安に関しては他地域と比べても良好であることが読み取れる。

宝塚駅前交番は駅から歩いて3分ほどの距離にあり、白バイの台数も多いことから、見回りにも力を入れていることが見受けられる。

宝塚駅前交番
宝塚駅前交番

宝塚駅周辺の住みやすさは? 買い物スポット、公共施設、公園など実際に街を歩いて調査!

宝塚駅周辺の生活環境を知るうえで知っておきたい買い物スポット、子育て世代には欠かせない公園などを実際に歩いて調査してきたので、見てみよう。

まずは宝塚駅前の様子。阪急電車とJRをつなぐ大きなロータリーが特徴のひとつ。

宝塚駅内ロータリー
屋根もあるため、雨の日も濡れずに両方の駅を行き来できる

路線バスやタクシーはそんなロータリー横の階段から行くことができる。駅→路線バス→目的地までの移動をスムーズに行うことができ、宝塚駅の利便性の良さを改めて感じる。

宝塚バスロータリー
平日の昼間に撮影。混んでいる雰囲気はなく、バスの本数も多い

また、銀行や郵便局も駅前に集合しているため、「なにか用事があるときは駅前に来ればまず間違い無い」という安心感がある。

駅前を少し外れると閑静な住宅街があり、道も広く車も通りやすい印象を受けた。住みたい街ランキングで上位にはいったこともあり、立地や施設の多さからも住みやすさを感じる。

宝塚駅前銀行
広くて大きな地元の信用金庫

スーパー・ドラッグストアなど買い物の便はどう?

宝塚駅は駅構内を含め、駅から徒歩5分圏内に、レストラン、カフェ、お土産物店、日用品雑貨など、さまざまなお店が密集しているのが特徴的だ。駅前に行けばなんでも揃うため、買い回る際に体力を使わず、とても便利で効率がよく感じた。

JR宝塚駅舎内内には、EKI MARCHÉがある。7:00~22:00まで営業のスーパーをはじめ、食料品やお土産、カフェなども揃っている。ちょっとした買い物ならここでささっと済ませることもできるだろう。

EKI MARCHÉ
電車に乗る前にお土産を購入したり、帰り際にご飯を買ったり、とても便利

駅を降りて宝塚大劇場へと向かう途中に見えてくるのは商店街の「宝塚花のみちセルカ」。タカラジェンヌの華やかさを彷彿とさせる、舗装されたきれいな道や花壇のお花が印象的だった。

花のみち商店街
花のみち商店街は綺麗に装飾されていて、まるで海外のような雰囲気を感じる

元タカラジェンヌが開いたお店やタカラジェンヌのグッズ、ヅカファンの人気をあつめるサンドイッチショップやカフェなど、さまざまなお店が並ぶ。

花の道セルカ
タカラジェンヌのグッズはもちろん、お土産やレストランも充実

そして、なんでも揃う大型のショッピングモールとして「ソリオ宝塚」も隣接する。駅から徒歩はもちろん、駐車場も完備なので、家族連れで車でのお買い物にもおすすめ。

ソリオ宝塚
取材した住民の多くはここですべての買い物を済ませてしまうと答えた人が多かった

病院・クリニックなど医療機関の充実度は?

婦人科や小児科など、ひととおりのクリニックが駅周辺にあり立地としては大変便利。

大型病院で一番近いのは「宝塚市総合病院」になるのだが、ここは駅から車で10分ほどの距離にあるため、路線バスを使う人が多いとのこと。路線バスは宝塚駅から乗ることができ、運賃は220円、乗車時間8分といずれもアクセスしやすい。

宝塚個人病院
花のみち商店街の近くにもクリニックが隣接している。

飲食店や娯楽施設の充実度は?

充実度に欠かせない飲食店や娯楽施設。先ほど紹介した通り、ソリオや花のみち商店街、駅構内のショッピングモールなど、宝塚駅周辺には娯楽施設や飲食店がとても多く見られた。

ピザ屋さんやカフェから、焼きそば、ラーメン、お好み焼きなどのこってりしたものまで、バラエティ豊かな飲食店の多さはファミリー層にも嬉しい。

また、駅前には居酒屋も数店舗あり、お仕事帰りの単身サラリーマンやOLが日頃の疲れをリフレッシュするのにもおすすめだ。

宝塚駅付近の居酒屋
駅から徒歩5分以内にある居酒屋。
宝塚カフェ
取材中に見つけたこじんまりとしたカフェ。

行政サポート、公園の充実度など子育て環境はどう?

宝塚市には、「ファミリーサポートセンター」など、行政サポートが充実している。

このファミリーサポートセンターは、老人福祉センターと大型児童センターの複合施設「フレミラ宝塚」に事務所があり、駅からは宝塚市内線76系統のバスで片道約30分ほど。実際に顔を見て誰かに相談したり、少し休憩できる場所がひとつあるだけでも、子育ての安心感は違うだろう。

栄町公園
宝塚駅付近にある栄町公園

こちらの公園のすぐ隣はマンションになっているが、もちろん一般の人が自由に利用することができる。敷地面積はさほど広くはなかったが、子供達がめいいっぱい走り回ったり、ベンチに座っておしゃべりをするだけの余裕は充分。

栄町公園遊具
遊具もあり、子供達の元気にはしゃぐ姿が印象的。

宝塚は利便性が良く、買い物にも便利で住みやすさ良好

今回宝塚を取材して思ったのは、利便性と住みやすさが混合した街だということ。駅周辺には病院や銀行、ショッピングモールや飲食店が立ち並ぶが、一歩駅郊外へ出ると、落ち着いた雰囲気の街並みと、閑静な住宅街の並ぶ場所へ抜ける。

また、駅へ近づけば近づくほど狭くなりがちな車道も道幅が広く設定されており、外出の際に車を使うファミリー層も移動しやすい。

取材中、インタビューに答えてくれた人の中には「一度宝塚に住むと他のところに住めなくなる」とまでに、この土地の便利さを感じている住民もいた。兵庫県に位置しながら、大阪までのアクセスもよく、出張や単身赴任の多いサラリーマンやOLにもおすすめだ。

利便性重視、長く住める街を探している人には宝塚はぴったりだと感じた。興味があれば、ぜひ一度この街に訪れてみてはいかがだろうか。

文・写真=太田知奈美(SAGOJO)

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