中国国家主席、「悪質な競争」回避を-米国務長官と会談
Iain Marlow-
米中は「ライバルではなく、パートナーであるべきだ」-習氏
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米中関係の「マイナス要因」増えている-中国外相
中国の習近平国家主席は26日午後、北京を訪れているブリンケン米国務長官と会談し、米中関係には問題が残っていると述べた。貿易や中国による継続的なロシア支援を巡り対立している両国だが、問題の解決に向け協議を行った。
両者の会談は全体的に友好的かつ穏やかで、米中が安定した関係を維持できるという期待を高めるものとなった。
中国外務省の声明によれば、習氏はブリンケン氏に対し米中は「ライバルではなく、パートナーであるべきだ」と語った。米中は「悪質な競争を繰り広げるのではなく、共通点を探り、相違点を留保すべきだ」とも習氏は述べたという。
米中は最近、国防相による電話会談を行ったほか、麻薬対策で協力。ブリンケン氏は両国の軍事的な意思疎通が進展したことに触れ、「われわれはコミュニケーションの維持と強化にコミットしている」とし、そうすることで「誤算」を回避できると習氏に伝えた。
ブリンケン氏はこの日の午前中に中国の王毅外相と会談。米国が対ロシア支援を巡り中国への制裁をちらつかせる中で、王氏は米中間に問題が山積していると警告し、「中国と米国の関係は安定し始めている」が「同時にこの関係におけるマイナス要因もまだ増えている」と述べた。
これに対し、ブリンケン氏は対話の重要性を強調。米中関係は世界で「最も重要」だとし、「こうした協議の中で、意見が異なる分野や米国の立ち位置について、非常に明確かつ非常に率直に話すことを楽しみにしている」と語った。
24日に中国入りしたブリンケン氏は26日夜、帰国の途に就く。
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原題:Xi Warns Blinken Against ‘Vicious Competition’ Between US, China、China Warns Blinken ‘Negative Factors’ Building in US Relations(抜粋)