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無所属のシネマ米上院議員、11月議会選で再選目指さない意向表明

米アリゾナ州選出で現在1期目のシネマ上院議員は5日、2期目を目指さない意向を表明した。2022年に民主党から無所属にくら替えしたシネマ氏は11月の議会選で再選を狙わない決定の発表に当たり、党派対立による議会の機能不全を批判した。

  アリゾナ州は全米でも最も激戦が見込まれる州の一つで、シネマ氏(47)の出馬見送りにより、民主・共和両党の候補との三つどもえの闘いとなる構図はなくなった。

Independent Senator Kyrsten Sinema Interview
シネマ上院議員
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  シネマ氏は声明で、「私は礼節や理解、人の意見に耳を傾けることや協力によって、仕事を成し遂げることを選択する考えであり、今年末で上院を去るつもりだ」と説明した。

  シネマ氏は通常、民主党と同じ投票を行い、同党は上院過半数の51票を確保して裁判官候補の指名承認に力を貸してきた。

  一方、フィリバスターと呼ばれる上院での議事妨害行為を民主党の方針に反して擁護したことなどで、同州民主党や全米の進歩主義者の怒りを買うこともあった。

  23年10-12月のシネマ氏の選挙資金集めは53万5000ドル(約8030万円)と、民主・共和両党候補が集めた資金に比べごくわずかにとどまっていた。

原題:Sinema Won’t Seek Senate Reelection, Reshaping Arizona Race (1)(抜粋)

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