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バイデン米大統領、再選出馬を正式表明-2024年大統領選

更新日時
  • 民主党内に対抗馬なし-「仕事を仕上げ」ようとバイデン氏
  • 再選果たせば2期目終了時に86歳、高齢や経済が懸念材料に
バイデン米大統領
バイデン米大統領 Photographer: Ting Shen/Bloomberg

バイデン米大統領は25日、2024年大統領選への出馬を正式に表明した。野党共和党では、トランプ前大統領が既に出馬を正式発表している。バイデン氏にとって経済の先行き不透明感が再選のチャンスに影を落としている。

  バイデン大統領(80)は公開されたビデオで有権者に対し、自分が21年1月の就任時に着手した「この仕事を仕上げ」させてほしいと訴えるとともに、自身の年齢について全く心配しないよう呼び掛けた。

  さらに、米国民に「平等なチャンス」を与える一方、歳出削減や女性の人工妊娠中絶の権利の制限を望む共和党内の「過激主義者」に打ち勝つため、まだやるべき仕事が残されていると指摘した。 

  大統領は「われわれが直面している問題は、これから数年後にもっと自由になっているか、それとも自由でなくなっているかだ。私はどんな答えが望ましいか分かっており、あなた方の場合もそうだと思う。今は自己満足の時ではない。それが再選に向けて私が出馬する理由だ」と語った。

  バイデン氏が再選を果たした場合、2期目の終了時には86歳となっており、それまで大統領の激務をこなすことができるか健康状態に注目が集まるのは必至だ。大統領はビデオのメッセージで、年齢への懸念を打ち消す一方、過去数十年に及ぶ経験と実績に有権者が前向きな評価を下すことに期待感を示唆した。

  大統領の補佐官は、民主党内に真剣な対抗馬となる候補が他にいないことで、バイデン氏として早期に再選出馬を発表するプレッシャーを感じていなかったと説明する。ただ世論調査では、同党の多くの人々が高齢も理由に同氏に再選を目指してほしくないと考えていることが示されている。

  共和党ではトランプ氏に退いてもらい、新たな指導部を望む声もあるものの、依然としてトランプ氏が指名獲得の最右翼にいる。最大の競争相手とみられるフロリダ州のデサンティス知事は過去数週間に失点を重ね、献金者や議員らが資質について公に疑問を発しており、世論調査ではトランプ氏の支持が伸びている。

  このほか同党の候補にはトランプ政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏、元アーカンソー州知事のアサ・ハッチンソン氏らがいる。ペンス前副大統領、サウスカロライナ州選出のスコット上院議員も出馬を検討している。

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バイデン大統領とハリス副大統領
Photographer: Yuri Gripas/Abaca/Bloomberg

原題:Biden Launches 2024 Reelection Bid, Asking to ‘Finish This Job’(抜粋)

(最終2段落を加えて更新します)
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