セレブも標的か－中国映画スターの趙薇さん出演作、ネットで見られず

中国政府がエンターテインメント業界に対する締め付けを強化する中で、映画スターの趙薇（ヴィッキー・チャオ）さんがインターネット規制の新たな標的となったようだ。

　　中国紙の第一財経日報は、テンセントビデオ（騰訊視頻）などのストリーミングサイトで26日夜の時点で趙さん（45）が出演した多くの主要作品が鑑賞できなくなっていると報じた。作品の導入ページから趙さんの名前も削除されているという。

　　趙さんはフェンディのブランドアンバサダーを務めている。中国のソーシャルメディア、微博（ウェイボ）上のファンクラブも27日午後時点でアクセスできない。

　　これらの措置の理由は今のところ明らかではない。趙さんのスタジオに電子メールでコメントを27日に求めたが、応答はなかった。中国国家ラジオ・テレビ総局はファクスでの質問に返答しなかった。

　　中国当局は最近、国営メディアが「不適切なファン活動」と指摘した問題についてエンターテインメント業界に通告していた。国家インターネット情報弁公室は27日の声明で、ソーシャルメディアのプラットフォームに対し有名人の番付表を全て削除するよう命じた。

原題：Chinese Film Star Zhao Wei Clipped From Country’s Internet (1)　（抜粋）