円相場「年内160円」から「来年130円台」も…割れる専門家予想

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女屋泰之 多鹿ちなみ
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 円相場は3日深夜、再び1ドル=150円台まで下落した。円の価値はまだ下がるのか。それとも、反転するのか。市場の注目は当面、米国の金融政策の動向に集まるが、その先の見方は専門家でも割れている。

 三井住友銀行の宇野大介氏は、円安がさらに進むとみる。最大の根拠とするのは、物価の動向だ。

 米国は物価高(インフレ)を抑えるために、利上げを続けているが、「脱炭素を実現するためのコスト増や、労働力の減少によって、今後もインフレは続く」と指摘する。

 米連邦準備制度理事会(FR…

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    加谷珪一
    (経済評論家)
    2023年10月5日9時10分 投稿
    【解説】

    為替のように、市場で価格が決まる商品は、理論上、正確に将来価格を予想することはできません。しかし、マクロ経済的な環境の違いによって、円安になりやすいのか、円高になりやすいのかについては判断できます。現在、米国はインフレを抑制するため金利を引

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