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　米ニューヨーク州南部の連邦検察は22日、エジプト政府や知人の実業家らに便宜を図った引き換えに、数十万ドルの賄賂を受け取ったとして、民主党のメネンデス上院議員（69）を起訴したと発表した。米メディアによると、メネンデス氏は起訴内容を否定しているという。

　メネンデス氏は2006年に上院議員となり、外交委員長も務めてきた有力議員。バイデン政権とともにウクライナ支援などに取り組んできた。メネンデス氏は外交委員長を辞任するが、上院議員は続ける意向を示した。

　起訴状によると、メネンデス氏は18～22年、上院議員としての権力や影響力を使って、米政府の非公開情報をエジプト政府高官に伝えたり、知人の実業家に対する捜査に介入を試みたりしたとされる。便宜と引き換えに、3人の実業家から賄賂を受けたという。メネンデス氏の妻と、3人の実業家も贈収賄に関わったとして起訴された。

　捜索の結果、メネンデス氏の自宅からは48万ドル（約7千万円）超の現金のほか、賄賂として送られた金の延べ棒や高級車などが見つかった。現金が入った封筒からは、贈賄側の実業家の指紋やDNAも検出されたという。

　米メディアによると、メネンデス氏は「検察の行き過ぎは明白だ。議会での通常の業務について偽って伝えている」と声明を出し、起訴内容を否定した。

エジプト政府に便宜、金の延べ棒や高級車を受領か

　検察は起訴状で、メネンデス…