国家安全保障戦略など「安保3文書」の見直しが進められるなか、政府・与党から海上保安庁と自衛隊との連携強化を求める声が強まっています。日本の領海を守る海保とはどんな組織なのか、解説します。

Q 海上保安庁はどんな組織なの?

A 「海の警察」として戦後まもない1948年に創設された。全国を大きく11の管区に分け、さらに71の海上保安部や61の海上保安署などに管轄を分けて、海の安全と治安を守っているよ。職員数は1万5千人程度で、4月1日現在、474隻の船艇と、90機の航空機を保有している。国土交通省の外局で、2021年度の予算額は約2600億円だった。

Q どんな仕事があるの?

A 映画「海猿」で有名になった人命救助のほか、外国漁船による違法操業を取り締まったり、沖縄・尖閣諸島の領海に侵入してくる中国公船を退去させたりする警備をしているよ。密漁や密輸、密航といった海上犯罪の取り締まりもする。21年には年間で6448件の事件を扱ったんだ。

 海の調査も大事な仕事で、19…

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