村議選控え全議員が進退表明、新顔の立候補促す

松下和彦
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 【長野】6月に村議選を控える喬木村議会で25日、議員12人が次回選挙への進退を一人ずつ表明した。議員のなり手が減る中、現職の態度表明を早めることで、若い世代など新たな人材に手を挙げてもらう狙いがある。

 この日の定例議会閉会後の公開の全員協議会。司会役の議員が、次の選挙に向けた態度表明を促すと、「次の選挙には出ずに引退します」「立候補します」などと、議席番号順に12人の議員がそれぞれの進退を述べた。結果、6人が「立候補」、4人が「引退」の意向を示し、2人が「検討中」となった。議員活動への思いや、後継者擁立の状況を語る議員もいた。

 試みの背景には、深刻ななり手不足のほか、選挙直前まで議員同士の腹の探り合いが続くことを避ける狙いもある。前回村議選の告示1カ月前、定数12に対し立候補予定者は9人。結果的には定数割れは免れ12人が無投票当選となった。

 そこで半年後の2017年12月から始めたのが「夜間休日議会」。多くの住民に傍聴してもらい、議員の役割、やりがいを理解してもらおうとした。全国から注目を集めたが、傍聴者は決して多くない。なり手確保への模索は道半ばだ。

 「引退」を表明した下岡幸文議長は終了後、「『検討中』ばかりになるかと心配したが、よかった」と述べた。(松下和彦)

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