「自分で考える」が原動力 アーチェリー武藤弘樹

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松本行弘
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スポーツのミカタ

 男子アーチェリーで期待の若手、武藤弘樹選手(23)=トヨタ自動車=が、東京五輪を目指し着実に成長している。原動力の一つは競技を始めた東海中・高(名古屋市)で培った「自分で考える癖」という。

 6月上旬に東京の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)が使えるようになるまで、愛知県あま市の実家で約2カ月半を過ごした。「和室で練習していました」。2、3メートル先の的を狙い、矢を射(う)つ感覚を忘れないようにと。時には和室からオンライン練習会を開催。先輩選手と企画し、選手仲間に呼び掛けた。「技術を教えることで再確認できるし、いろんな考え方と触れ合える。それが欲しくて」。工夫して過ごした自粛期間を終え、再始動した。

 五輪代表は3回の選考会で候補を絞り込んで男女各3人を決める。昨年11月の1次、今年3月の2次とも2位。2012年ロンドン五輪個人銀メダルの古川高晴選手(近大職)に次ぐ位置で、5人による最終選考会に残った。4月開催の予定だったが新型コロナウイルス感染拡大のため、来年3月まで延期。「自分がしっかり成長できる期間が延びた」と前向きだ。

 東海中でアーチェリー部に入…

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