芸能

天才テリー伊藤対談「小林克也」(1)プレスリーのマネに夢中になって…

●ゲスト:小林克也(こばやし・かつや) 1941年、広島県生まれ。小学校低学年の頃にラジオ好きに。主に「FEN」を通して英語やロックに興味を持つ。慶應義塾大学経済学部1年の時に運輸省の「通訳兼案内業試験」に合格し、ガイドや司会業などを始める。70年、音楽番組「バブリング・ポップス」(ラジオ関東)でDJデビュー。その英語力とすばらしい声質で一躍ラジオ界の寵児に。76年「スネークマンショー」のラジオ番組(ラジオ大阪)がスタート。伊武雅刀とのコントを番組の曲間に挟む形式と、シュール・過激・不謹慎ネタ連発のコントが受け、一大ブームを巻き起こし、番組終了後もレコードなどでユニットは展開。参加したYMOのアルバム「増殖」のヒットで、さらに知名度を上げることに。81年、音楽番組「ベストヒットUSA」(テレビ朝日系)スタート。82年、「小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド」結成。その後、84年に映画「逆噴射家族」主演、87年に英語教材「小林克也のおしゃべりアメリ缶」を発表するなど、幅広く活動。現在は、「ベストヒットUSA」(BS朝日)、「ファンキーフライデー」「ベストヒットUSA」(ともにNACK5)などにレギュラー出演中。

 確かな英語力と魅惑のボイスで、ラジオDJとして活躍中の小林克也氏。音楽ギャグユニット「スネークマンショー」をはじめ、その活躍は多岐にわたり、今年は自身のバンドのニューアルバムを25年ぶりに発表。喜寿を迎えてなお止まらない勢いに、天才テリーもあおられ気味に!?

テリー そもそも克也さんは、なんで英語が得意になったんですか。

小林 テレビなんかない時代で、英語のラジオばっかり聴いていましたからね。

テリー やっぱり、FENですか?

小林 僕が聴き始めた頃はまだFENという名称ではなかったですけど、しばらくしてFENになって、聴いているうちに天気予報とかがわかるようになったんです。

テリー 耳がいいんだ。だって僕もラジオは好きでしたけど、まったく英語しゃべれないですよ(笑)。

小林 僕らの時代は戦争に負けて日本に何もない時代でしたから、テリーさんの世代とはちょっと違うかもしれないですね。英語を聴いていると、アメリカのきらびやかな生活や物質的な豊かさを感じることができたんですよ。

テリー ああ、そういう憧れもあって。

小林 そうですね。もちろん、音楽も好きでしたけどね。エルヴィス・プレスリーとか。

テリー やっぱり衝撃的でした?

小林 初めて聴いた時のことは覚えてますね。「ハートブレイク・ホテル」でしたけど、何か嵐のように去っていった感じで、最初は何だかよくわからなかったんですよ。で、2回目に聴いて、「あ、これだ」と。それでその曲が流れるのを待つようになるんです。そうすると2、3週間後に新聞に「アメリカでプレスリーがPTAに大反感を食らっている」みたいな記事が出たりしてね。

テリー 向こうでは、もう社会現象になっている。

小林 それで2~3カ月もすると周りに似たような格好をしたヤツが出てくるんですよ。その頃はもうクラスに1人、リーゼントしてるヤツがいましたからね。進学校でしたから、あんまりいい顔されなかったですけどね。

テリー フフフ、まずは格好から入りますよね。

小林 それが始まりです。1年もすると歌詞が載った本が発売されて、ヒアリングでははっきりしなかった歌詞がわかるようになる。そうなるとすごくうれしくなって「俺、プレスリーに似てんじゃないか?」とか思いながら、家のホウキをギター代わりに持ってプレスリーになりきって歌うんです(笑)。内田裕也さんや、かまやつひろしさんも「やった」って言ってましたけどね。

テリー 僕もやっていましたね(笑)。でも当時、プレスリーはそのぐらい影響力がありましたよね。そうすると、小林さんにとってはラジオとプレスリーが英語の先生ですね。

小林 そうですね。英文法なんて面倒くさいと思っていたし、英語の授業は全然楽しくなかったですから。でも「俺のほうが英語の教科書より先に行ってるぞ」みたいな自信はあったんですよ(笑)。おかげで、英語の成績だけはずっとよかったですね。

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