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恐るべき子ども リュック・ベッソン『グラン・ブルー』までの物語 (&books) 単行本(ソフトカバー) – 2022/6/22
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『グラン・ブルー』(1988)、『レオン』(1994)、『フィフス・エレメント』(1997)など、数々の名作を生み出した映画監督リュック・ベッソンが、少年時代にブルーに魅了され29歳で『グラン・ブルー』の映像化を成し遂げるまでをはじめて語りつくした。
強烈な生い立ち、人生を変えた海との出会い。映画への情熱にめざめ、試練を乗り越えながら映画監督への道を進んでいく青年時代。ハリウッドスターたちの素顔、映画制作の裏側――映画史に残る名作『グラン・ブルー』は、少年ベッソンのブルーへの憧れが始まりだった。
「これからぼくは、この本のなかで自分をさらけだす。これはぼく自身が語る、ぼく自身の物語だ。そのなかで、ぼくは嘘もごまかしもなく、ぼく自身の姿を露わにしたいと思う。子どものぼくの声で、子どものぼくの心で、生の真実だけを・・・・・・時を経て美化される前の体験を、そのままに・・・・・・・」――はじめに より
「好きな映画はと聞かれ『グラン・ブルー』と答える人は多いだろう。私もその一人である。私にとって『グラン・ブルー』は大袈裟に聞こえるだろうが、人生を変えた映画だ。だからこそ、リュック・ベッソン監督が語るこの本を読むのを楽しみにしていた。
海と出会った少年時代。そして映画の道へ。リュック・ベッソンの人生そのものが映画になりそうな出来事ばかり。
どのような思いが込められて映画を撮っていたかという事を知ることができて本当によかった。そして海の世界の映画を作ってくれたことに感謝した。
映画『グラン・ブルー』に魅了された人たちに、リュック・ベッソンがどんな思いを込めてこの映画を作ったのかぜひ知ってほしいと思う。家族、海の世界、映画製作まで語られる姿を知り映画をみたらまた違う感動が待っているはず。 (レビュアー 更家緑) 」
〈目次〉
はじめに
第一章 ぼくはまだ暗闇のなかにいた
第二章 小石だらけの小さな湾で
第三章 ギリシャ、タコ、ウツボ
第四章 ぼくが手にした一つの言語
第五章 映画、写真、音楽
第六章 イルカと青い世界の底へ
第七章 書く習慣ができた
第八章 ジャック・マイヨール
第九章 映画を作りにパリへ
第十章 兵役とカンヌ映画祭
第十一章 これがぼくの家族
第十二章 エリック・セラ
第十三章 ジャン・レノ
第十四章 『最後の戦い』
第十五章 受賞、そしてゴーモン社試写室へ
第十六章 パリからタオルミーナまで
第十七章 スティングとイザベル・アジャーニ
第十八章 『サブウェイ』
第十九章 ウォーレン・ベイティ
第二十章 ロザンナ・アークエットとジャン=マルク・バール
第二十一章 途方もない冒険の日々
第二十二章 『グラン・ブルー』
【メディア情報】
PHPオンライン衆知(2022年6月20日)にて記事掲載
日経新聞(2022年8月13日)にて書評掲載
朝日新聞(2022年8月20日)にて書評掲載
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社辰巳出版
- 発売日2022/6/22
- 寸法12.8 x 3.1 x 18.8 cm
- ISBN-104777829375
- ISBN-13978-4777829378
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出版社より
海が友だった孤独な少年期
「海なら何時間でも眺めていられた。浜辺に転がる小石にしても、一つ一つ全部表情が違って、見ていて飽きることがない。海は昼も夜も絶え間なく続くショーだ。つねにその顔を新しくして老いることがない。暴風で荒れていようが、穏やかに凪(な)いでいようが、絶えずぼくらに話しかけてくる。ぼくらはただその言葉に耳を傾けていればいいのだ。海はいつでもぼくらを慰め、多くのことを教えてくれる」――第二章 小石だらけの小さな湾で より
孤独ゆえに生まれた想像力
「ぼくはもともと発想の豊かな子どもではなかったように思う。ただ、いつもひとりぼっちだったこと、そして、何でも揃う便利な環境に置かれていなかったこと、そのせいで、想像力ばかりが発達してしまったのではないだろうか」――第三章 ギリシャ、タコ、ウツボ より
奔放な父への想い
「父は忙しそうだった。敷地内で時おりすれ違うことがあり、そんな時はぼくに笑いかけ、ぽんと肩を軽く叩いてくれる。ぼくはそれを愛情のしるしと見なしたが、それでも、父を神さまのように神聖視した。体が大きくて、男前で、力が強い。その魅力的な笑顔と青い瞳を向けられると、みんながみんな心をつかまれてしまう。ぼくでさえそうだ。(中略)父にはただ“ぼくのお父さん”でいてほしかったけれど、神さまはみんなのものだから、やむを得なかった」――第四章 ぼくが手にした一つの言語 より
グラン・ブルー、それは底さえもわからない深い青一色の世界
「そこには太陽光は届かない。プランクトンの発するパチパチという音がさらにはっきりと聞こえる。海面に浮かび、波に揺られながら、グラン・ブルーを見下ろす。グラン・ブルーがこちらを呼んでいる。目が眩(くら)み、身を委ねたくなる青の世界。(中略)いつか、誰かがこのグラン・ブルーの世界を映像化してくれたらいいのに」――第六章 イルカと青い世界の底へ より
撮影現場見学にて、映画に恋する
「それぞれが助け合い、微笑みを交わし合う。みんな一心不乱に動いている。それもこれもすべては目的があってのことで、その目的とは、映画を撮って人々に娯楽を提供することにほかならない。ぼくはその高潔な精神に感服した。惜しみなく与えるために創造する。これは愛の定義と言ってもいいのではないか。(中略)ここでは映画が神さまだ。ここにいる人はみな、映画に仕えているのだ。たぶん、それは一生続く。はじめてぼくは、拠(よ)りどころにしたいと思える宗教を見つけた気がした。恋に落ちたような気分だった」――第九章 映画を作りにパリへ より
数々の試練を乗り越えた新人時代
「短編二本を撮った若造は、のちに六十本のシナリオを書き、十八作品の監督を務め、その制作作品は百五十を数えることになる。映画業界にそれを予測できた者がいなかったのは残念だ。(中略)ぼくの映画の企画はパリ中の制作会社、配給会社に断られた。空前の大ヒットとなった『スター・ウォーズ』が全米中の撮影所に拒否されたのと同じように」――第十三章 ジャン・レノ より
ジャン・レノとの出会い
「ある日、異様な風貌をした青年が現れた。身長一九三センチ、がっしりとした体格で、鷲鼻に魚のハタを思わせる目つきをしている。名前をジャン・レノといった。とにかくその容姿に圧倒された。そんじょそこらの雑魚とは違う。おまけにコイのようにおそろしく寡黙な男だ。(中略)ジャンからは面接の際の口上は一切なかった。『はじめまして』も『失礼します』も。一言も口を利かなかった。ぼくはこの男に魅了されてしまった」――第十三章 ジャン・レノ より
『グラン・ブルー』のモデルとなった伝説のダイバー、マイヨールとの対面
「別れる間際、マイヨールはぼくを抱き締めてこう言った。『きみが海の世界(ブルー)の映画を作るのはいいことだ。みんなに知ってもらいたいからね。作りなさい。きみを信頼しているよ。また会おう』マイヨールは赤信号が変わるのを待たずに大通りを渡り、四度、車に轢(ひ)かれそうになった。運転手がマルセイユ訛りで罵声を浴びせても、その耳には届かない。心はすでに海のなかにあるのだ」――第二十章 ロザンナ・アークエットとジャン=マルク・バール より
徹底した役作り
「その晩、ぼくはジャンとジャン=マルクをロケ地のコート・ダジュールのル・ラヴァンドゥへ連れていこうと決めた。二人には一日中海と向きあっていてほしかった。海が二人に語りかけ、二人の不安を解くことを、二人が海に親しむことを望んだのだ。ぼくたちは日に六時間以上は水のなかに入っていた。三週間のトレーニングで、ジャンは素潜りで四十メートル潜り、三分以上息を止めていられるようになった」――第二十章 ロザンナ・アークエットとジャン=マルク・バール より
マイナス10度での潜水――過酷な『グラン・ブルー』撮影現場
「チェーンソーを使って氷に二つ穴を穿(うが)った。その一つからジャン=マルクが入り、氷の下を三十秒間潜行して、もう一つの穴から出てくることになる。(中略)ジャン=マルクの体に分厚くオイルが塗りたくられ、潜水服が着せられた。水温は一度。ジャン=マルクは精神を集中する。(中略)ジャン=マルクが三度目のテイクに臨む。優美で洗練されたショットになった。それでも万が一のためぼくはもう一度撮りたかった。しかし、穴に近づいてみると、ジャン=マルクは穴に両足を入れたまま震えていた。顔面は蒼白で唇は紫だ。目さえ白くなりかけていた」――第二十一章 途方もない冒険の日々 より
商品の説明
出版社からのコメント
PHPオンライン衆知(2022年6月20日)にて記事掲載
著者について
リュック・ベッソン(Luc Besson)
映画監督。1959年、パリ生まれ。『最後の戦い』(1989)で長編映画監督デビューを果たし、『サブウェイ』(1985)、『グラン・ブルー』(1988)、『ニキータ』(1990)、『レオン』(1994)など、映画史に残る名作を次々と生み出す。人気シリーズ『TAXi』『トランスポーター』『96時間』では制作・脚本を担当。2000年代からは、ファンタジー『アーサーとミニモイの不思議な国』(2006)や、クライム・コメディ『マラヴィータ』(2013)、SF『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(2017)、スパイ・アクション『ANNA/アナ』(2019)など、幅広いジャンルでメガホンを取りつづけている。
監訳者
大林薫(おおばやし・かおり)
フランス語翻訳家。青山学院大学フランス文学科卒業。主な訳書にジャコメッティ&ラヴェンヌ『ナチスの聖杯』『邪神の覚醒』『亡国の鉤十字』(以上、竹書房文庫、監訳)、ラウィック『わたしの町は戦場になった シリア内戦下を生きた少女の四年間』(東京創元社)、ヴィスコリオージ『モンブラン』(エディション・エフ)がある。
登録情報
- 出版社 : 辰巳出版 (2022/6/22)
- 発売日 : 2022/6/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 576ページ
- ISBN-10 : 4777829375
- ISBN-13 : 978-4777829378
- 寸法 : 12.8 x 3.1 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 685,102位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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家族のこと、幼児期から少年期、そしてグランブルーを撮る20代後半まで、年ごとにかなり細かい記憶をたどるので500ページを超えます。しかし読んでいてその分量を一切感じさせません。なぜなら細かく描写された一つ一つが後になって回収されていくから。
「少年時代にバカンス村で会った人が、映画づくりで協力者になる」「あの時のあの人が、、、」と驚く伏線があちらこちらにあって後に見事に回収されていきます。
何者でもなかった著者が映画産業に飛び込み、徐々に頭角を現していく後半は、既に結果を知っていてもワクワクします。
全体を通じて共通するのは「映画という芸術に掛ける純粋な情熱と愛」です。おカネがない中でも妥協せずにクリエイティブなものをつくりたいという想いと、なんとか実現しようと苦闘する様子が描かれます。
本人しか知り得ない事実やその時の細かな感情まで記されており、まさにリュック・ベッソンの生の声を聞いている気持ちになれます。著者のファンにとっては確実に面白い一冊ですし、著者を知らなくても映画などのクリエイティブの作り手として学ぶことが多い、オススメの一冊です。