反語的敬意という批判手法(J.B.ピュアリ 思想と自由の歴史P133)。
「○○さんに対して『異性関係にだらしがなく、過去に金銭問題もおこした屑』という真偽不明な批判がありますが、私は断じて信用していません。」とわざわざ表明するやり方です。
ま、そこまで露骨ではないにしろ、創価学会の滑稽な論理を浅掘りで揶揄する文章は、
感情的賛否を回避する上ではとても有効だったのではないかと思います。
彼らが持つ政治的な力の大きさが、どのような危うさを秘めるものなのか理解するには格好の教科書です。
特に内部の人は読むべきです。
さて創価学会の滑稽な論理を、とてもコンパクトにまとめた箇所がありますのでそこだけ紹介します。
「創価学会の意思はすなわち仏の意思であり(創価学会仏)、学会員は存在するだけで周囲を平和にすることができるわけで(存在論的平和主義)、公明党は池田先生によってつくられた日蓮仏法をもとにした政党であるのだから(宗教政党への回帰)、たとえ軍事介入政策を容認したとしてもそれは苦悩の末の判断であるから武力行使ではなく(知恵の原理)、そうした同志を信用できないメンバーは本当の味方ではなく(仏法優先原理)、もし現在の組織の決定と過去の三代会長の著作の内容が異なるのであれば真実の弟子が時代に合わせて文章自体を変更できる(弟子の聖筆論)。」
以上、P246でした。お見事!
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,100¥1,100 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,100¥1,100 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥499¥499 税込
無料配送 5月30日-6月1日にお届け
発送元: merchant(マーチャント)【適格請求書発行事業者】 販売者: merchant(マーチャント)【適格請求書発行事業者】
¥499¥499 税込
無料配送 5月30日-6月1日にお届け
発送元: merchant(マーチャント)【適格請求書発行事業者】
販売者: merchant(マーチャント)【適格請求書発行事業者】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
内側から見る 創価学会と公明党 (ディスカヴァー携書) 新書 – 2017/12/14
浅山 太一
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,100","priceAmount":1100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"JKfzKn64YRJUibkdwXa0AXKUq9Uy1bZJ4f439ecYwcubo0hvTC9eybeJEDhDUdJQNcqmpE0kx%2BpNGxKWNvSddGtgv3%2FlL259IUcMAiFYMTJU%2F0GLjC1mHDj6Ruly5qiFNlNIFUqb920%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥499","priceAmount":499.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"499","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"JKfzKn64YRJUibkdwXa0AXKUq9Uy1bZJ7Cl40710OKXBwq8KM96MxkDroxIyye7M0bdO4PurykpVX7SnoKPxaAbM1cBgjzstZm3JlqM2VyOWP9J2ggWxve%2FW0j%2Bw571HFWWIsCBOp%2BTkjQRWfs55cgAelLSpUl2Q1FZxwOsANeE7ll5gn5M7wQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
創価学会が公明党の最大の支援団体であることは誰でも知っているが、
では何のために支援しているのか、学会の外の人はもちろん、学会員もどれだけ意識しているだろうか?
戦後の学会の発展、公明党創設時の意図、政権与党となった現在までを辿り、
「御本尊を広めるための政治進出」から「選挙を応援することが信仰の証」に至る変貌のプロセスを分析する本書は、
内部だけで完結しがちな公明党=創価学会と、外部から罵倒するだけの社会とをつなぐ回路を構築する試みでもある。
「宗教社会学の視座による創価学会分析はここまで来ている」
島薗進氏(上智大学教授・東京大学名誉教授)
では何のために支援しているのか、学会の外の人はもちろん、学会員もどれだけ意識しているだろうか?
戦後の学会の発展、公明党創設時の意図、政権与党となった現在までを辿り、
「御本尊を広めるための政治進出」から「選挙を応援することが信仰の証」に至る変貌のプロセスを分析する本書は、
内部だけで完結しがちな公明党=創価学会と、外部から罵倒するだけの社会とをつなぐ回路を構築する試みでもある。
「宗教社会学の視座による創価学会分析はここまで来ている」
島薗進氏(上智大学教授・東京大学名誉教授)
- 本の長さ275ページ
- 言語日本語
- 出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日2017/12/14
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-10479932201X
- ISBN-13978-4799322017
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 内側から見る 創価学会と公明党 (ディスカヴァー携書)
¥1,100¥1,100
最短で5月29日 水曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
創価学会をめぐる議論は内と外に引きさかれている。
このことをとくに問題と思わない人々も多数いるかと思う。
創価学会に批判的な側からすれば、カルト臭い教団の意見など参考にならないと考えるのが当然であろうし、
創価学会の活動家からすれば、無理解な世間の批判など考慮するだけ無駄であろう。それぞれにそれなりの理由がある。
ただ、この両者の見解には問題が多い。社会にとっては、政権与党に参画するまでに巨大な影響力をもつ集団の組織原理や内部事情がブラック・ボックスとなっていることは、端的にリスクだ。
創価学会が国や地方への政治参加をやめることは短期的には考えづらく、すくなくとも今後しばらくは選挙を通じた影響力を発揮しつづけるだろう。
なにかよくわからないものによって自分たちの政治が左右されているという感覚が強まることは、
自分たちの意見が国に反映されているという感覚を弱め、結果として社会や民主主義への信頼性を低下させてしまう。これはよくないことだろう。
また、議論が内と外で閉じていることは、創価学会にとっても問題がある。
私たちには言論問題/言論出版妨害事件(以下、言論問題)という社会との軋轢をおこした歴史がある。
この言論問題についての評価は様々あれど、かの破局にいたった要因のひとつに、社会とのコミュニケーションを疎かにし、自分たちの論理だけで組織運営を貫徹したことがあげられる(→詳細は4章)。
外部の情報をシャットダウンした状態で、似たような考え方をもっていた人々が話しあいを繰りかえすと、もともともっていた考え方はより極端化する傾向にある。
こうした現象を法哲学者のキャス・サンスティーンは集団極化と呼んでいる。
ようするに外部の意見を考慮しないことは、長期的にみて健全な組織運営にとってのリスクになるというわけだ。これもよくないことだろう。
もちろんこの説明だけで両者が納得するとは思わない。
とくに学会側にとっては、すでに外部の意見は考慮している、または最終的には考慮する必要などないという両極からの反論があることぐらい知っている。
だが、私はそれでも本書において、社会と学会の双方が「創価学会と公明党というテーマ」をともに論じるための足場を構築することを目指す。
社会の側には創価学会にまともな関心をもってもらえるよう求め、学会側にはまともな関心からの意見なら考慮に入れることもときには必要であることを求める。
私はこの実践に人生をかける。もう決めている。
(「はじめに」より一部抜粋)
このことをとくに問題と思わない人々も多数いるかと思う。
創価学会に批判的な側からすれば、カルト臭い教団の意見など参考にならないと考えるのが当然であろうし、
創価学会の活動家からすれば、無理解な世間の批判など考慮するだけ無駄であろう。それぞれにそれなりの理由がある。
ただ、この両者の見解には問題が多い。社会にとっては、政権与党に参画するまでに巨大な影響力をもつ集団の組織原理や内部事情がブラック・ボックスとなっていることは、端的にリスクだ。
創価学会が国や地方への政治参加をやめることは短期的には考えづらく、すくなくとも今後しばらくは選挙を通じた影響力を発揮しつづけるだろう。
なにかよくわからないものによって自分たちの政治が左右されているという感覚が強まることは、
自分たちの意見が国に反映されているという感覚を弱め、結果として社会や民主主義への信頼性を低下させてしまう。これはよくないことだろう。
また、議論が内と外で閉じていることは、創価学会にとっても問題がある。
私たちには言論問題/言論出版妨害事件(以下、言論問題)という社会との軋轢をおこした歴史がある。
この言論問題についての評価は様々あれど、かの破局にいたった要因のひとつに、社会とのコミュニケーションを疎かにし、自分たちの論理だけで組織運営を貫徹したことがあげられる(→詳細は4章)。
外部の情報をシャットダウンした状態で、似たような考え方をもっていた人々が話しあいを繰りかえすと、もともともっていた考え方はより極端化する傾向にある。
こうした現象を法哲学者のキャス・サンスティーンは集団極化と呼んでいる。
ようするに外部の意見を考慮しないことは、長期的にみて健全な組織運営にとってのリスクになるというわけだ。これもよくないことだろう。
もちろんこの説明だけで両者が納得するとは思わない。
とくに学会側にとっては、すでに外部の意見は考慮している、または最終的には考慮する必要などないという両極からの反論があることぐらい知っている。
だが、私はそれでも本書において、社会と学会の双方が「創価学会と公明党というテーマ」をともに論じるための足場を構築することを目指す。
社会の側には創価学会にまともな関心をもってもらえるよう求め、学会側にはまともな関心からの意見なら考慮に入れることもときには必要であることを求める。
私はこの実践に人生をかける。もう決めている。
(「はじめに」より一部抜粋)
著者について
浅山太一 あさやま・たいち
1983年生まれ。神戸市在住。創価大学大学院文学研究科社会学専攻博士前期課程修了。書店員を経て、現在は出版社に勤務しながら、創価学会をめぐる社会学を研究している。戦後の日本社会と創価学会について論じたエッセイ「創価学会と会社」は、公開1ヶ月で6万ビューを突破した。
1983年生まれ。神戸市在住。創価大学大学院文学研究科社会学専攻博士前期課程修了。書店員を経て、現在は出版社に勤務しながら、創価学会をめぐる社会学を研究している。戦後の日本社会と創価学会について論じたエッセイ「創価学会と会社」は、公開1ヶ月で6万ビューを突破した。
登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/12/14)
- 発売日 : 2017/12/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 275ページ
- ISBN-10 : 479932201X
- ISBN-13 : 978-4799322017
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 157,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1章の考察はなるほどな~という感じで、先行研究を整理した筆者のコメントは面白いと感じた。
(都市の貧困層をカバーしたのが公明党で、地方の貧農をカバーしたのが自民党ゆえに自公連立政権の盤石さは推して知るべし@41頁とか)
しかし、肝心の2章以下(創価学会と公明党の分析)は、資料解釈に基づく考察が主で、創価学会員へのヒアリングはない。
そのため、議論の前提としている創価学会の現状に関する記述の妥当性は担保されていない。
また、なぜ、現在の創価学会による公明党支援に対する学会員の異議申立てが少数にとどまっているのかという疑問への答え
=(大多数の)創価学会員が熱心に公明党を支援する理由(「信仰の論理」)は、述べられていない。
本書が掲げる目的(創価学会の内部と外部の議論の足場を構築すること)を達するためには、
少なくとも創価学会の正史や公式見解を踏まえた上での考察が必要だったのではないかと思うがそれもない。
そんなこんなで、「内側から見る」というタイトルと内容とのギャップに、羊頭狗肉な印象を受け、
1章の出来と2章以下の出来とのギャップに、竜頭蛇尾な印象を受けた。
(都市の貧困層をカバーしたのが公明党で、地方の貧農をカバーしたのが自民党ゆえに自公連立政権の盤石さは推して知るべし@41頁とか)
しかし、肝心の2章以下(創価学会と公明党の分析)は、資料解釈に基づく考察が主で、創価学会員へのヒアリングはない。
そのため、議論の前提としている創価学会の現状に関する記述の妥当性は担保されていない。
また、なぜ、現在の創価学会による公明党支援に対する学会員の異議申立てが少数にとどまっているのかという疑問への答え
=(大多数の)創価学会員が熱心に公明党を支援する理由(「信仰の論理」)は、述べられていない。
本書が掲げる目的(創価学会の内部と外部の議論の足場を構築すること)を達するためには、
少なくとも創価学会の正史や公式見解を踏まえた上での考察が必要だったのではないかと思うがそれもない。
そんなこんなで、「内側から見る」というタイトルと内容とのギャップに、羊頭狗肉な印象を受け、
1章の出来と2章以下の出来とのギャップに、竜頭蛇尾な印象を受けた。
2023年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか努力されたした。
文献的にも、発言等もそのまま残し捕捉として、解説することが良いと思いますね。やはり内容でできるだけ事実はその通りであるべきです。後の評価に任せる大きい心がほしい。
文献的にも、発言等もそのまま残し捕捉として、解説することが良いと思いますね。やはり内容でできるだけ事実はその通りであるべきです。後の評価に任せる大きい心がほしい。
2022年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
沢山の調査を経てまとめられた力作と感じました。統一教会問題で揺れる今日においてもタイムリーに参考になる著作と思います。宗教団体には、信者をマインドコントロールによって思考停止にしたり思考を歪めることによって、政治の歪みを引き起こす問題が起こりえます。これは憲法20条の解釈や政教分離のルールとは別の問題として注目され、解決策が講じられるべきです。この本には、そうした問題についての具体事例が記載されており、問題が生じるメカニズムの解明に貢献しています。
ひとつ指摘しておきたいのは、著者は、池田先生の指導を引用しつつ、"池田は『選挙のために団結しないのは謗法』『選挙のために団結できない会員は絶対成仏できない』と指導している"と解釈して難じている点です(p.173, 174)。しかし、その解釈には注意が必要です。あくまで仏法の道理に則って真に王仏冥合のための選挙で団結するのであって、道理を外した王仏冥合になっていない選挙ならば団結する必要などないのは当たり前です。実際、池田先生は、会員の政党支持の自由を繰り返し述べるとともに、公明党を含めて政治を監視するように指導して来たし、自ら公明議員を厳しく叱責もされました。筆者は、本のタイトルに「内側から見る」とつけておきながら、池田先生の指導の全貌を正しく把握していないのです。著者の筆致は、池田先生を不当に貶めることになっているように思われます。
また、この本の重要な功績のひとつは、松岡幹夫氏が主張する理屈の誤りを厳しく批判したことでしょう。
学術書的な側面もありながら、著者の等身大の主観がコメントされた本で、ときに皮肉や組織への挑発すら感じました。
私も公明党創価学会について、皮肉めいたことをSNSで書くことがありますが、それは純粋な信仰心からくる真摯な探求心と、組織が良くなって欲しいという強い願望に由来するものと自覚しています。
一方、著者の旺盛な探究心は、私とは違う別のモチベーションに由来しているように感じました。
ひとつ指摘しておきたいのは、著者は、池田先生の指導を引用しつつ、"池田は『選挙のために団結しないのは謗法』『選挙のために団結できない会員は絶対成仏できない』と指導している"と解釈して難じている点です(p.173, 174)。しかし、その解釈には注意が必要です。あくまで仏法の道理に則って真に王仏冥合のための選挙で団結するのであって、道理を外した王仏冥合になっていない選挙ならば団結する必要などないのは当たり前です。実際、池田先生は、会員の政党支持の自由を繰り返し述べるとともに、公明党を含めて政治を監視するように指導して来たし、自ら公明議員を厳しく叱責もされました。筆者は、本のタイトルに「内側から見る」とつけておきながら、池田先生の指導の全貌を正しく把握していないのです。著者の筆致は、池田先生を不当に貶めることになっているように思われます。
また、この本の重要な功績のひとつは、松岡幹夫氏が主張する理屈の誤りを厳しく批判したことでしょう。
学術書的な側面もありながら、著者の等身大の主観がコメントされた本で、ときに皮肉や組織への挑発すら感じました。
私も公明党創価学会について、皮肉めいたことをSNSで書くことがありますが、それは純粋な信仰心からくる真摯な探求心と、組織が良くなって欲しいという強い願望に由来するものと自覚しています。
一方、著者の旺盛な探究心は、私とは違う別のモチベーションに由来しているように感じました。
2018年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は現役の創価学会員(生まれた時から)ですが、あまり活動はしていません。ただただ、著者の勇気に敬意を表します。
創価学会は、狭い世界です。一般的には6次の隔たりと言われますが、私達は二人か三人の学会員を挟めば、ほとんどの学会員と繋がることができるでしょう。
とりわけ、創価の学校に長年通った著者にとっては、知人の大半は創価学会員のはず。切っても切れない、血縁にも似た関係が網の目のように繋がっているはずです。
例えるならば、巨大な町内会のようなものでしょうか。カリスマ指導者が住民の幸福のために作り上げた組織。多くの住民はその理念を共有し、互いに助け合いながら暮らしている。月に一度の集会や選挙活動にも熱心。そこで生まれた子供は自動的に所属させられ、引越ししようとすると全力で引き止められる。
創価の組織には、そんな濃密さがあると、私は思っています。(善悪は別として。)そこに一定の愛着を持つのは当たり前で、私も失いたくない友人がいます。著者もそうでしょう。それを失うかもしれない恐怖に負けず、よく出版まで踏み切ることができたと思います。
宗教に限らず、組織は間違えるものです。それは、人間が間違える生き物だからです。(歴代の会長もまた、人間です。)それを誰かが指摘したり、議論したりしなくては、組織は衰退するばかりでしょう。その議論の土台が無いことを著者は嘆いています。学会はこれまで、研究されなさすぎたのです。その点、創価大学にも責任があります。
第5章で指摘されている組織主義の強化は、現実にひしひしと感じています。特に松岡幹夫氏の議論には私も危うさを感じますが、それを指摘する人は現場レベルでは皆無です。時代の大きな流れに身を委ねたまま、この船は確実に老朽化しているようです。
おそらく、これまで創価学会は幸せをたくさん生んだと思います。そして、悲しみもたくさん生んできました。組織としての学会の行く末はさておき、関係者はその悲しみに向き合うべきでしょう。だって、「世界宗教」なんでしょう?
創価学会は、狭い世界です。一般的には6次の隔たりと言われますが、私達は二人か三人の学会員を挟めば、ほとんどの学会員と繋がることができるでしょう。
とりわけ、創価の学校に長年通った著者にとっては、知人の大半は創価学会員のはず。切っても切れない、血縁にも似た関係が網の目のように繋がっているはずです。
例えるならば、巨大な町内会のようなものでしょうか。カリスマ指導者が住民の幸福のために作り上げた組織。多くの住民はその理念を共有し、互いに助け合いながら暮らしている。月に一度の集会や選挙活動にも熱心。そこで生まれた子供は自動的に所属させられ、引越ししようとすると全力で引き止められる。
創価の組織には、そんな濃密さがあると、私は思っています。(善悪は別として。)そこに一定の愛着を持つのは当たり前で、私も失いたくない友人がいます。著者もそうでしょう。それを失うかもしれない恐怖に負けず、よく出版まで踏み切ることができたと思います。
宗教に限らず、組織は間違えるものです。それは、人間が間違える生き物だからです。(歴代の会長もまた、人間です。)それを誰かが指摘したり、議論したりしなくては、組織は衰退するばかりでしょう。その議論の土台が無いことを著者は嘆いています。学会はこれまで、研究されなさすぎたのです。その点、創価大学にも責任があります。
第5章で指摘されている組織主義の強化は、現実にひしひしと感じています。特に松岡幹夫氏の議論には私も危うさを感じますが、それを指摘する人は現場レベルでは皆無です。時代の大きな流れに身を委ねたまま、この船は確実に老朽化しているようです。
おそらく、これまで創価学会は幸せをたくさん生んだと思います。そして、悲しみもたくさん生んできました。組織としての学会の行く末はさておき、関係者はその悲しみに向き合うべきでしょう。だって、「世界宗教」なんでしょう?
2019年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先ず、一般論として常々思うのですが、「内側」と「外側」。知りたいのが「内側」の場合、論理的に当然「外側」からは窺い知ることは出来ない。従って「外側」が書いた研究は表層的。「内側」は往々にして「内側」の論理になるので客観性に欠く。そういう意味では著者の挑戦は興味深いものがあります。問題は「内側度」でしょうか?即ち、教義的なことに殆ど踏み込んでいらっしゃらない。客観データは結局は殆ど「外側」の研究者の調査。著者ご自身も言っているように、サンプリング数があまりに少ないものもありした。また、引用されていた、1970年5月3日の第33回本部総会での池田氏のスピーチも「国立戒壇」に言及した箇所だけを、いま流行りの「切り文」しかしておらず、本書の主要テーマである公明党との関係を意図的に避けている印象を持ちました。実はこの池田氏のスピーチはそこに続く「立正安国の原理」のところがキモで、公明党のレゾンデートルが明確かつ詳細に書かれています。なぜこの部分に触れないのでしょうか?更には、本書のキモになる日蓮の「立正安国論」も極めて表層的にしか触れていません。「本書では踏み込まない」「本書では一旦横に置く」等で回避してますが、残念ながらアンフェアで不誠実な印象を受けます。本当に「内側」と自負なさるなら、立正安国論を徹底的に深く読み解いてから続編に着手されたらと思います。
世の中には「変わって良いもの(事)」と「変わってはいけないもの(事)」が必ず出てきます。例えば750年前に日蓮が主張した「他国侵逼難(外国が攻めてくる)」を、今日、世界に向かって主張できますか?国立戒壇論も同様と思います。重要法理で「十界論」がありますが、これも私には、個人も組織も全て「無謬性」を否定した柔軟な法理と解釈してます。「仏」だって「地獄界」があるんです。一例をあげましたが、はやりこの領域を論ずる際は、奥底まで深く踏み込まないと、ミスリードするのではと! との印象を持ちました。
世の中には「変わって良いもの(事)」と「変わってはいけないもの(事)」が必ず出てきます。例えば750年前に日蓮が主張した「他国侵逼難(外国が攻めてくる)」を、今日、世界に向かって主張できますか?国立戒壇論も同様と思います。重要法理で「十界論」がありますが、これも私には、個人も組織も全て「無謬性」を否定した柔軟な法理と解釈してます。「仏」だって「地獄界」があるんです。一例をあげましたが、はやりこの領域を論ずる際は、奥底まで深く踏み込まないと、ミスリードするのではと! との印象を持ちました。
2023年2月23日に日本でレビュー済み
実は創価学会について全然しらない。
会社にはたくさんいるのは知っているけど実際そういう「話」にはならないから。
公明党との関係についても、創価学会と言えば公明党ぐらいの図式しか知らなかったので、どういうことがあったのかというのをちょっと理解できた。
書かれている方が、胎児のときから創価学会だったみたいな生い立ちの方で、よくぞこういう著書を書かれたなあと感じた。宗教二世であるご自身についても客観的である。あとがきのタイトルが「異世界に転生したら親が創価学会のバリ活だった件」!
最近目にするのは宗教二世の哀しみ、苦しみにフォーカスしたものが多いが、この本を読んで別の視点を感じてもいいかもしれない。
それにしてもつながっている人からFacebookでブロックされるのは辛いのね。SNSなんてやらなきゃいいなとまた思う。
会社にはたくさんいるのは知っているけど実際そういう「話」にはならないから。
公明党との関係についても、創価学会と言えば公明党ぐらいの図式しか知らなかったので、どういうことがあったのかというのをちょっと理解できた。
書かれている方が、胎児のときから創価学会だったみたいな生い立ちの方で、よくぞこういう著書を書かれたなあと感じた。宗教二世であるご自身についても客観的である。あとがきのタイトルが「異世界に転生したら親が創価学会のバリ活だった件」!
最近目にするのは宗教二世の哀しみ、苦しみにフォーカスしたものが多いが、この本を読んで別の視点を感じてもいいかもしれない。
それにしてもつながっている人からFacebookでブロックされるのは辛いのね。SNSなんてやらなきゃいいなとまた思う。
2018年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よくぞここまで調べて書き上げたなと感動が残った。
本名を出して堂々と真っ向勝負で挑んだ著者に「ペンは利剣より強し」と言う言葉を贈りたい。
横文字の表現が多く、調べるのに手間取った点があったくらいで、読了後はスッキリとした気分になった。
時折、フェイントをかけられるユーモアにも癒やされた。
これは創価学会への「愛」が詰まった名著です。
本名を出して堂々と真っ向勝負で挑んだ著者に「ペンは利剣より強し」と言う言葉を贈りたい。
横文字の表現が多く、調べるのに手間取った点があったくらいで、読了後はスッキリとした気分になった。
時折、フェイントをかけられるユーモアにも癒やされた。
これは創価学会への「愛」が詰まった名著です。