オヒョウってどんな魚?
オヒョウはカレイ目カレイ亜科カレイ科オヒョウ属に属する海水魚。30~40年生きるとされ、とても大型になるカレイで全長4メートル、体重300キロを越える個体も確認されています。
あまり日本では馴染みのない魚ですが、スーパーで切り身にして売られていることもある意外と身近な魚です。
オヒョウの生息域・分布
オヒョウはオホーツク海やベーリング海、北極海といった寒い地方の海を主な生息地としており、日本では東北や北海道で確認されています。比較的浅い水深30メートル程度から2,000メートルの深海まで幅広い水深にオヒョウは生息しています。
生態・性質
獰猛な肉食魚であるオヒョウ。小型の時にはプランクトンや甲殻類を食べて成長し、大型になるとタコやタラを好み捕食すると言われています。産卵シーズンは10月から翌年2月までで、雄よりも雌のほうが早く大きく成長する特徴があります。
オヒョウの名前の由来
オヒョウは漢字で「大鮃」と書き、大きなヒラメという意味を持っています。現在では「左ヒラメに右カレイ」と言われますが、昔はヒラメもカレイも区別していなかったためこのような名前となったようです。
オヒョウの最大はどのくらい??
オヒョウは最大のものでなんと4メートル、300キロを超えるものが釣り上げられたとの事。オヒョウはその大きさと筋肉量が多いことから暴れるととても危険で、釣り上げるときには十分注意する必要があります。
通常のカレイと比較すると
通常のカレイを平均して100グラム程度と仮定すると、300キロのオヒョウでは単純計算で約3,000人分の夕食のおかずが1匹で賄える事に……。 そう考えるとオヒョウはとてつもない大きさと重さのカレイであることが分かりますね。
実は回転ずしのネタ?!
回転ずしではオヒョウのエンガワを「ヒラメのエンガワ」の代用品として使っている店もあると言われています。巨体のオヒョウからいったい何人前のエンガワが取れるのか見当も付きませんね。
意外と身近な存在のオヒョウ
オヒョウは回転ずしの他に、フライ用の冷凍切身やムニエルに使われることもあります。北海道や東北で獲れたものや、輸入されたものが市場に流通しています。私たちも、知らず知らずのうちにオヒョウを食しているかもしれません。
北海道で狙えるオヒョウ!
オヒョウは肉食性の魚なので、ジギングとエサ釣りが主な釣り方で、オホーツク海においては水深70~120メートル付近で狙うことが出来ます。ここではオヒョウ狙いのタックルと釣り方をご紹介します。
ジギング
オヒョウ狙いのジギングで使うジグの重量は、潮流に負けないように200~450グラムの重さがありスローに誘えるボディに幅のあるものがおすすめです。タックルはその負荷に耐えられるパワーを持ったロッドやリールでPEラインの3号程度を目安に使用していきましょう。誘い方はボトム付近で、ごくゆっくりとアクションさせるのが効果的なようです。
シマノ オシア スティンガー バタフライ ウイング
エサ釣り
オヒョウのエサ釣りではオモリ250号程度、ハリスは15~20号を使用します。エサは魚やイカを1匹まるごと使ったり、切り身にして使ったりします。タックルは泳がせ釣りに使うようなパワーがあるロッドに、巻き上げの力が強い大型両軸リールや電動リールを使うとよいでしょう。
アラスカではオヒョウ釣り大会も!
アラスカではオヒョウの釣り大会も開催されています。期間中に一番大きなオヒョウを釣った人には高額の賞金が授与されます。時には大物を狙うために、50センチほどのアイナメをエサにすることもあるそうです。
巨大オヒョウを釣り上げろ!
最大で4メートルの個体も確認されているオヒョウ。今まで気付いていないだけで、近くのスーパーなどに普通に売られていたかもしれません。ぜひ一度オヒョウ釣りに挑戦してみて、その巨大さを目の当たりにしてみてはいかがでしょうか?