「デルヴォー」が表参道ヒルズに新しい旗艦店をオープン

2022/12/06 11:00 更新


優雅なフロアは、ブリュッセルの大広場グランプラスをイメージしている

 ラグジュアリーバッグの「デルヴォー」は12月3日、表参道ヒルズ1階に新しい旗艦店をオープンした。長年表参道に構えてきたジャイル店に代わり、新店を拠点にブランドのスタイルを発信していく。

 新店は、2カ月間のポップアップを経て、グランドオープンした。店内のデザインはがらりと変わり、本拠地のベルギーと表参道の要素が散りばめられた。デザインはウィットに富んでいて、優雅でエレガント。ジャン=マルク・ルビエCEO(最高経営責任者)がディレクションし、建築事務所ヴダフィエリ・サヴェリーノ・パートナーズの協力で完成した。

 ガラス張りのファサードには、シグネチャーの王冠を想起させる有機的な装飾が施されている。それは枝が伸びる様子にも似ていて、表参道のケヤキを連想させる。入り口を彩るのは、ベルギー国旗のトリコロールのライティング。店内にもベルギーのエッセンスが散りばめられ、カーブを描くウォールキャビネットはフランドル地方の伝統的な家具を現代的にアレンジしている。

有機的な曲線を描くファサードも目を引く

 象徴的なのは、1階の吹き抜けエリア。ブリュッセル中心にある大広場グランプラスを再現した華やかな空間が広がる。奥は、欧州の伝統的なスタイルをほうふつさせる赤いベルベットのソファスペース。大理石のバーカウンターでは、革小物をゆっくり見ることができる。

店の奥には赤いベルベットのソファースペースを設置

 光が差し込む2階フロアには広い応接スペースも設置されている。人々が集い、歓談する場を形にしている。

 商品は、1階はレディス、2階はメンズが中心。オープニングに合わせて、ハンドバッグの「ブリヨン」と「タンペート」の限定商品も並ぶ。バックルなどをレザーで覆った上品なデザインが特徴で、シックなベージュが揃う。



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